⑤ すい臓がん リスクを高める食事に気を付けよう
Dr.大友 (渋谷セントラルクリニック総院長)
すい臓がんの確率って言うかリスクを高めてしまうお食事ってのは何かありますか。
Dr.菰池 (たまちホームクリニック院長)
高める食事ですか?
Dr.大友
リスクファクターになってしまう。
Dr.菰池
リスクファクターになる食事。一般的には加工食品ですね。ソーセージ。
Dr.大友
加工食品。具体的にはソーセージとか加工のお肉ですか。
Dr.菰池
お肉ですね。はい。
Dr.大友
はい。加工って例えば燻製とかそういうのも入るんですかね。
Dr.菰池
燻製も入るんじゃないでしょうかね。
Dr.大友
なるほど、あと良くないものってありますか。
Dr.菰池
あとは脂肪の摂取でしょうかね。過剰摂取ということ。
Dr.大友
脂肪が多いのはよくない。
Dr.菰池
はい。
Dr.大友
なるほど。このあと詳しくお伺いしたいと思いますがすい臓がんの予防に良いお食事って例えばどんな物がありますかね。
Dr.大友
フレッシュな。
Dr.菰池
フレッシュな果物ですね。
Dr.大友
そういった物がいいんですね。
Dr.菰池
そうですね。
Dr.大友
僕の友達が皆さん、もうアルコールのことばっかり気にしているのでしつこくアルコールの話をお伺いしたいと思います。アルコールはどうなんですかね。
Dr.菰池
うん。アルコールはやはり良くない・・・。先ほどの話ではフラッシャーですかね、顔が赤くなるような方の場合は特に危ないですよというお話しでした。糖尿病とか慢性膵炎という病気の方はすい臓がんになりやすいってことを考えると、そういった病気、基礎疾患って言うんですけど、そういった病気が有る方はお酒は極力控えて頂いた方がいいかなと思いますね。
Dr.大友
糖尿病は比較的健康診断で血糖値なんか見てらっしゃる方多いと思うんで見付けるチャンスがあると思います。
慢性膵炎は?なんじゃらほいって人もいると思うんですね。
Dr.菰池
うん。
Dr.大友
慢性膵炎というからにはいきなり慢性にはならないわけですよね。
Dr.菰池
はい。
Dr.大友
何か気づく症状とか有るんでしょうか。
Dr.菰池
そうですね。今お話出ましたけど、いきなり慢性膵炎にはなかなかなりません。たまに芸能人の方で急性膵炎で入院なんて報道がでますけども、実はお酒を飲む方が多いんですよね。
Dr.大友
やっぱりお酒。
Dr.菰池
はい。あとは脂っこいものをガツーンと食べてしまった後に発症する方もいらっしゃいます。症状はお腹、胃の痛みって仰る方が多いです。それは先ほども言いましたけど、胃の裏側にすい臓がありますのでお腹、背中、この辺りがうーっと痛くなる。よくよく問診をすると昨日の夜にたくさん飲みました。あるいはがっつり脂っこい物をたべました何て方が発症しますね。
Dr.大友
なるほど。その胃の裏が痛い痛みって分からないですよね。胃潰瘍か急性膵炎の差ってわからない。
Dr.菰池
おっしゃる通り。
Dr.大友
必ずしもみなさん市販薬でガスター飲んで通り過ぎてる人っていないですかね。
Dr.菰池
いらっしゃると思いますね。
ガスター飲んで良くなるのであれば胃炎くらい、あるいは胃潰瘍の軽いものだと思いますけども。そういう胃薬みたいなものを飲んでも全然治らないとか、教科書的にはエビ反りの体位になりたくなるような痛みを感じていらっしゃる方は医療機関の方は受診していただいて、診断を受けた方がいいんでしょうかね。
Dr.大友
そういうことを繰り返しているうちに徐々に急性の膵炎から慢性の膵炎になっていってしまう。
Dr.菰池
なっていってしまう。
Dr.大友
健康診断で分からないんですか。
Dr.菰池
健康診断で慢性膵炎ですねって事ありますね。
Dr.大友
何でわかるんですか。
Dr.菰池
血液検査で健康診断でオプションとかであれば、アミラーゼとかリパーゼっていうようなすい臓の酵素を測ることもあります。ただそれだけじゃなかなかわからないので、これも、ちょっとオプションになっちゃうかも知れませんけど腹部超音波、腹部エコーという検査ですね。
エコーでは必ずすい臓を診るんですけれども、すい臓がもう極端にペラペラになって薄くなってしまってる方だったり、膵石といって胆石の仲間みたいな物なんですけども、すい臓に石ができているような方っていうのは、慢性的な炎症がある方と言われてますね。それで診断がつきますね。
Dr.大友
なるほど。お酒を飲んでて心配な方はまず一度は腹部の超音波の検査ですい臓の形を診てもらうということが重要ですね。
Dr.菰池
そうですね。
大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター
日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)
免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。
またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。
日本内科学会認定医、日本消化器病学会認定消化器病専門医、日本消化管学会認定指導医、日本肝臓学会肝臓専門医、日本ヘリコバクターピロリ学会認定感染症認定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本カプセル内視鏡学会認定医、日本医師会認定産業医