イシペディア > 食事学と医療の大辞典 > タブーに挑む!? 21世紀の最強健康管理学 > ドイツ人の健康の秘密はジャガイモにあるみたいってお話し

ドイツ人の健康の秘密はジャガイモにあるみたいってお話し

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ジャガイモは糖質ばかりじゃない

ヨーロッパでは、宗教上の理由からタコ(蛸)は「悪魔の食べ物」と言われる割にはスペイン、ポルトガルなどの海辺の町ではタコ料理をよく見かけます。

日本人の感覚からは珍しいかなと思うのが、タコにジャガイモを合わせること。
写真のスペイン料理は“鳴門の真蛸とパルマンティエール風“というジャガイモの温かいソース。

 

ジャガイモは糖質が多い食べ物としてダイエッターやメタボな人には避けられる運命にあります。
かくいうDr.ピエールもかつてはジャガイモは糖質ばかりで、栄養学的には余り食べる意味がないと思っていました。

その話をドイツ人のドクターにしたところ、ジャガイモこそがドイツ人の健康の源であると言う。
確かに彼はビールはたらふく飲むし、ベーコンやソーセージはたくさん食べるけどお野菜はジャガイモ以外にはほとんど食べているのを見たことがない。
それでいてすごく太っているわけでもないし、高脂血症もなく、ホルモン年齢も若い。

ジャガイモの健康的な食べ方

ドクターの考える健康的なジャガイモの食べ方は皮ごと食べること
確かにジャガイモの皮にはカリウムを多く含んでいるし、皮ごと食べれば食物繊維も多い
塩分の多いソーセージを食べるときにカリウムがないと血圧は高くなるし、むくみ易くなってしまうので理にかなってます。

またジャガイモにはほうれん草ミカンと同じくらいビタミンCが豊富で、イモ類では他に並ぶものがないほど抗酸化作用があります。

もう一つドイツ人のドクターが口酸っぱく言っていたのは調理方法。
基本的には茹でる、たまに焼く、そしてほとんど揚げないとのことでしたが、これは糖化ストレスを増やさないための長年の知恵なのでしょうね。

Dr.ピエールも塩辛いものを食べた時は締めご飯やパスタではなく、皮付きのジャガイモを食べたいと思ってます。

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
 渋谷セントラルクリニック代表
 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ 

この記事を書いた人

関連するカテゴリ

おすすめ記事

関連する記事はこちら