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世界の半数以上は日本人が食べている⁈「タコ(蛸)」 たこ

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日本の食文化に根付き、世界で消費されるタコの半数以上が日本となっています。

品種により産地も大きく異なりますがタコは、ミズダコとマダコの2種類に大別できます。
ミズダコは夏が旬ですが、タコは夏と冬に旬を迎えます。

栄養素

タンパク質が全体重量の約2割を占めます。種類によって異なりますが、カロリーは100gあたり80kcal程度です。
ビタミンではビタミンB12、ミネラルではが豊富に含まれています。

イカと同じように、タウリンと呼ばれる成分が多く含まれています。タウリンはアミノ酸に似た成分であり、タンパク質を分解する過程で生成されます。
コレステロールを減らし、コレステロール値を低下させる作用が期待できます。

マダコ(可食部 100g あたり)

ビタミンB12…1.3μg
タンパク質……16.4g
………………3.0㎎
タウリン………538㎎ 

効能・効果

ビタミンB12:体内で赤血球が作られる際に必要なビタミンです。不足すると貧血を引き起こします。また、睡眠のリズムを整えるホルモンを体内で作られる際にも必要となります。

銅:造血、重要な酵素反応、エネルギー代謝にも必要とされるミネラルです。

タウリン:肝機能を強化してコレステロール値を低下させます。肝機能の強化の他、胆石症の予防、高血圧、免疫力の強化、などに効き目があるとされています。

東洋医学的側面

・寒熱:寒(体の熱を冷ます)
・昇降・収散・潤燥:収(気を体の内に収める作用)
・臓腑:肝、脾
・五味:甘(補い滋養する作用)、鹹(軟化させる作用)
・毒性:なし

気血を補う、乳汁分泌促進

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

茹でて保存する際は35分間茹でて、水気をとり除いてからラップに包むなどして、保存中に酸化の原因となる空気に触れないようにし冷凍庫のチルド室で保存をします。

生で保存をする際にはそのままラップに包み空気に触れないようにして冷凍庫で保管します。

タコは消化がよくない食材のため、胃腸の弱い方は時間をかけて煮込むことをおすすめします。
タウリンは熱に弱いので、タウリンを摂取したい場合はあまり加熱しない方がよいでしょう。
寒性の食材ですのでショウガのような温性の食材と一緒に摂取するとカラダを冷やしにくくなります。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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