秋の風物詩、松茸の楽しみ方

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秋の風物詩といえば松茸

「香りマツタケ、味シメジ」といわれ、その特有の香りは日本で古くから珍重され好まれてきたといわれています。

松茸の旬は言わずと知れた9月~10月頃。
寒い地方では8月末頃から収穫時期に入るところもあれば、九州など温暖な地方では11月半ば頃まで獲れるところもあります。
気候にとても左右されるので年によっては1~2週間ほど前後します。

国内の生産量としては長野県が特に多くなっています(2018年)。
続いて、岩手県、岡山県と続き全国の各地で生産されています。
また、海外では中国からの輸入量が2位のアメリカを遥かに引き離し1位です。
近年ではこれらの近隣アジア諸国に限らず、アメリカ、カナダ、トルコなど様々な国からの松茸が流通してきました。

このように今ではいろいろな産地の松茸が出回り、以前よりは手に入りやすくなりました。
松茸が高価なイメージとなってしまうのは、シメジシイタケのようには人工栽培ができないことや、生育条件も厳しいため収穫量に限りが出てしまうためです。
特に国産の松茸は今なお自然に発生したものを収穫するしかないため、必然と貴重なものになるというわけです。

松茸は国産も輸入でも同じ品種ですが、産地によって出荷時期だけでなく、大きさ、風味、香りなどは異なりますので、松茸の楽しみ方や食べ方によって産地を選ぶのがよいでしょう。
選ぶときは、傘の開きが5分までのもので弾力があるものを。傘の裏のひだが黒ずんでいる物は香りが抜けているものが多いので注意です。
香りは一般的に国産のものが高いとてされています。
松茸を本来の香りや食感を損なわずに美味しく食べるためには収穫してから出来るだけ早く食べることが重要ということですので、その観点からも国産の方が収穫から短い日数のよい状態で食卓に届くことができるといえます。

調理方法としては土瓶蒸しや炭火焼など、薄味の調理で香りや風味を存分に楽しむのがお勧めです。
輸入松茸の場合は、天ぷらや松茸ご飯などでいただくのがよいでしょう。

松茸は香りや風味が注目されがちですが、低カロリーで栄養素もしっかりと含んでいる大変魅力的な食材です。
松茸の栄養には、カリウムナイアシン不溶性食物繊維が多く含まれ、便秘解消や冷え症の改善に効果があります。
また、
香り成分であるマツタケオールや桂皮酸メチルなどは、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞、動脈硬化などの予防に効果があると言われています。

 

松茸の栄養素についてもっと詳しく知りたい方はイシペディアの「松茸の栄養素分析」をご覧ください。

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