トリュフをシャカシャカするイケメンに教わったこと
生涯忘れられない夏の夜の食事
人生で忘れられない食事に出会う機会に恵まれることはそうはない。
今日は2年前に起きた夢の様な一夜について書き記したいと思う。
ドンペリニヨンの醸造最高責任者リシャール・ジェフロワと、世界で最も影響力のあるシェフであるアラン・デュカスという2人の巨匠による「ドン ペリニヨン P2 2000」の世界観を表現する究極のコラボレーション!
修道院というスピリチュアルな環境の中で王侯の食卓にワインを提供するために誕生したドン ペリニヨンは、”3段階の時を迎える”と言われ、2度目の飲み頃を迎えるまで約16年の熟成を経てリリースされるのがP2。この段階になると新たなエネルギーが秘められているという。
このとき既に引退が決まっていたジェフロア氏による、ドン ペリニヨンと人生を重ねた哲学的なスピーチを今でも思い出します。
“ナチュラリテ“ 医食同源
アラン・デュカス氏は、ミシュラン史上最年少で3ツ星を獲得し、現在は世界に30軒近くの店舗を構えるフレンチのレジェンド。
フォアグラ用のアヒル畜産農家のご子息として生を受け、幼いころから自家菜園の野菜や森でとれる食材に囲まれて「食材がもつ本来の味」を知り、その味を大切に活かし、調理することを覚えたとのこと。
そのデュカス氏が提唱する料理の概念が“ナチュラリテ“。
地元で採れる野菜や穀物を中心とした食材を使い、脂質と砂糖、塩味を抑えて、動物性たんぱく質を控えるという考え方です。
健康にはもちろん、環境にも優しい。
Dr.ピエールもその様に料理をしたいなといつも思っています。
P2 2000にインスパイアされた料理はまるで世界旅行をしているよう。
楽しさに驚いただけでなく、デュカス氏がテーブルを回って一人ずつサマートリュフを流し目でサービスするのにも驚いた。
技術と知識、アートそして愛に裏付けられた二人の巨匠による創造的なコラボレーションは、まさに究極のEllegance。
Dr.ピエールにとって生涯忘れられない夏の夜です。
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ