メトホルミンでビタミンB12不足が生じる!?

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【DR大友の視点】
メトホルミンは古くからある糖尿病薬ですが、最近その作用が見直されています。 
一つは糖尿病のお薬として、もう一つはアンチエイジングやがん予防の観点から。

糖尿病薬としてはインスリン抵抗性を改善させることにより、合併症の頻度を下げることが期待されます。
インスリン抵抗性は糖尿病だけではなく認知症、癌などとも広くかかわっているのでアンチエイジングの分野でも注目されるようになりました。
 
メトホルミンは老化(エイジング)を引き起こす細胞の全てのプロセス(細胞増殖、炎症、代謝、ストレス反応)に関わっていることが知られています。
 
酸化ストレス、炎症の両方を改善することにより寿命、健康寿命を改善する他、抗がん作用(特に乳がん、前立腺がん)、認知症・記憶力にも有用だとされています。
 
そういった意味でアンチエイジングの世界で大注目のメトホルモンですが、弱点は 葉酸ビタミンB12、胆汁を減少させることと複数の論文で取りざたされています。

ビタミンB12の不足している症状

・ 激しい疲労
・ エネルギーが失われた感じ
・ 頭痛
・ 口内炎
・ 抑うつ症状
・ 貧血

 
アンチエイジング目的でメトホルミンを内服している人でビタミン剤を摂っていない人はあまりいないと思いますが、糖尿病でメトホルミンを長期内服していてだるさなどの症状がある場合は糖尿病だけが原因だと思わずにビタミンB12、葉酸の不足を疑う必要がありそうです。
実際のところ、予防医学目的でメトホルミンを投与する際に最大の副作用は下痢です!
これで20%くらいの人は挫折します。
これはメトホルミンが腸内環境に働きかけているからなのですが、それはまた近いうちに。。。

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ  

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