元気でもビタミン補充をお勧めする理由

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

編集部W
私たちは食事以外からもビタミンを摂る必要がありますか?

Dr.ピエール大友(イシペディア編集長)
ビタミンは必要ですね。毎日ビタミンを補充する必要があるかどうについては多くの議論があります。

編集部W
ほどよい食事を摂り、体重も維持し、ビタミン欠乏症の症状のない場合でもやっぱりビタミンは摂った方がよいのかなと思いまして。

Dr.ピエール大友
人体は日光を受けるとビタミンDに変化する化合物を作るので、例えば気候が良くて日照量が多い国ではビタミンDは十分足りているということになるかもしれません。

編集部W
気候条件にも拠るのですね。

Dr.ピエール大友
はい。とはいうものの、やはりその上でその人の生活習慣です。
ビタミンDが多く含まれている牛乳を摂れない人や好まない人もいますし。
日光に関しても美容の観点からから日光を浴びることを避ける人も多いですよね。

編集部W
なるほど。
嗜好や地理的条件がビタミンが足りているか足りていないかに影響しているわけですか。

Dr.ピエール大友
それだけではなく、人種差もあると思います。
日照度の高いスペインで、ビタミンDレベルが日光浴の後でも日常値よりもはるかに低かったという研究があります。皮膚の色の黒い人は白い人に比べて紫外線を吸収しにくいのが原因ではないかとされています。空気汚染がある都市では紫外線が著しくさえぎられてしまいます。

編集部W
いろいろな要素が複雑に絡んでいるのですね。

Dr.ピエール大友
はい。その他にも食べ物を選択する時に残念ながら栄養を気にするというよりはコストや嗜好を基準にして食べ物を選んでいるという傾向がありますね。

編集部W
なるほど。

Dr.ピエール大友
嗜好と言えば、喫煙者では喫煙で失われた分多くのビタミン量を必要とします。
コストという観点からは食品の製造工程の問題も考える必要がありますね。

 

編集部W
製造工程とは?

Dr.ピエール大友
食品産業では、カラダによくないとされる添加物などがたくさん入ってるものであっても、利益が上がりやすいという観点で食品が販売されていることも少なくありません。
言うまでもなく、こうした製造過程を減ることでビタミンが失われていく可能性も考えておく必要があります。

編集部W
これは消費者自身が食品を選択する際に気をつけなければなりませんね。

Dr.ピエール大友
これまでは添加物が大きな問題でしたが、これからは放射線を照射するという形で食品を長期保存しようという新たな話もあります。

編集部W
放射線照射ではどのような問題が発生しますか?

Dr.ピエール大友

はい。放射線照射は食品中のを微生物を破壊しますが、その際に多くのビタミン、特にβ-カロテンビタミンAビタミンCビタミンDビタミンEなどが破壊されていることもあります。

編集部W
見た目だけを選んでビタミンが豊富だと思って選んでいても、、実はビタミンが失われていたということですね。

Dr.ピエール大友
そのとおりです。言うまでもなく、食品を正しく保存して菌、ウィルス、カビなどの影響を取り除くことが重要なことは言うまでもありません。ただし、実際には消費者が知らないうちにそうした変更が行われていることもあり、結果的にビタミンが不足している可能性もあるのです。

編集部W
過去にはビタミン補充は意味がないという論文も多いと思いますが?

Dr.ピエール大友
過去の研究は過去の研究で尊重したいと思います。ただ、食品の状況は過去とは違うこともまた事実なので、そういったことを意識しながら選択してほしいと思います。
僕はそういった観点からマルチビタミンミネラルは飲むことには賛成です。

編集部W
摂取しても肝臓などの臓器に問題がないのであれば、予防的として積極的に摂取すべきというお考えなのですね。

Dr.ピエール大友
はい。特に子どもと高齢者にお勧めしたいです。

編集部W
子どもと高齢者ですね。摂取の仕方では何かアドバイスをいただけますか。

Dr.ピエール大友
食物はビタミンの吸収速度を遅らせてそれによって吸収率を高めますので、ビタミン剤は食事の時に内服するのがよいと思います

編集部W
食中の方が吸収率が高い?!

Dr.ピエール大友
はい。そして特に抗酸化作用のあるビタミンC、ビタミンE、β-カロテンを多めに摂取することをお勧めします。

編集部W
ストレスの多い時代には、酸化ストレスも増えますから抗酸化対策は重要になりますね。
ビタミンの補充についてたいへん勉強になりました。ピエール先生どうもありがとうございました。

関連するカテゴリ

おすすめ記事

関連する記事はこちら