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ビタミンをサプリメントで補充するわけ ②

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編集部W
引き続きビタミンを補充した方がよいと考える疾患を教えてください。

Dr.大友 (イシペディア編集長)
はい。次にビタミン補充をおすすめしたいのは白内障形成ですね。

編集部W
白内障にどのようにビタミンが作用するのでしょう。

Dr.大友
白内障は進行していく病気です。老化、糖尿病、紫外線、その他の外傷や炎症などの原因で水晶体嚢の中のタンパク質が濁ることによって発症します。多くの患者さんは老化か糖尿病の方がほとんどを占めています。

編集部W
進行する、とすると何か自分でできる対処策を教えていただけるとありがたいです。

Dr.大友
はい。ここでは
タミンCビタミンEを推奨したいと思います。これらが抗酸化剤として働くと白内障形成の速度が遅くなるといわれています。
特にビタミンCを大量摂取し、糖質摂取を制限した上で医学的にも推奨されているサングラスなどをご使用になることなどの日常的な努力で進行を抑えることができると思います。

編集部W
なるほど。自分で気を付けることもできそうです。

Dr.大友
あとは、高齢者の方ですね。高齢者の方はビタミン摂取を増やすことをお勧めしたいです。
高齢者がビタミンEを大量に摂取すると体内で形成される酸化剤に対抗したり、免疫系の機能と病気を防ぐ能力を高めることが分かっています。免疫機能が改善されると感染の頻度が低くなりますので高齢者の方は特に気を付けてビタミンを摂取していただきたいです。

編集部W
高齢者は予防的にビタミンを意識して摂取するのがおすすめということですね。

Dr.大友
はい、そうです。高齢者は予防としてビタミン摂取を。もっと日常的なお話しでは、食生活でお野菜を中心に摂られる方はビタミン12ビタミンB6をお摂りいただきたいです。

編集部W
ビタミンB12はお肉類が中心で、お野菜にはあまり含まれていないのでしたね。

Dr.大友
はい。そして風邪の早期治療にはビタミンCが有効です。

編集部W
「風邪にビタミンC」は定説です。

Dr.大友
そうですね。とはいうものの、風邪のひきはじめに大切なのは休養や睡眠、バランスの良い食事です。しっかり水分補給をしてそのうえでビタミンCを摂取すると対策として万全です。ひきはじめに摂取してください。

編集部W
なるほど、風邪はひきはじめが重要といいますね。これから心がけます。

Dr.大友
少し特別な状況ですが、妊婦の方にもビタミン補充をお勧めします。特に大量の葉酸を含む補充を受けた場合、健康的な新生児が生まれるということが明らかになっています。

編集部W
妊娠したら葉酸を補充する方、聞いたことがあります。

Dr.大友
そうですね。妊婦の方はぜひ葉酸の摂取量を増やしてください。それも特に葉酸は妊娠の最初の3か月に最も効果があるといわれています。

編集部W
最初の3か月が重要なのですか。

Dr.大友
ただ摂取する量だけではなくタイミングも計っていただければと思います。

編集部W
なるほど。ビタミンの大切さについて大変勉強になりました。
DR大友、ありがとうございました。

大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

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