メンタル上がる!イカと人参の赤ワイン煮
お手軽マンマの味・トスカーナ編
友達が来るけど、忙しくて準備ができない時のレシピ!
その昔、Dr.ピエールがイタリアを旅していたときにトスカーナのマンマに教えてもらった家庭の味です。
レシピといっても難しいことは何もなく、材料をお鍋に入れたらあとは放っておくだけ。
教科書的に魚介類=白ワインのイメージですが、これはトスカーナを代表する赤ワイン、キャンティで作ります。
イカのワタも使うので生臭くならないのかと心配になる人も多いと思いますが、ワタの濃厚さがむしろ赤ワインの風味ととても良く合うのです。
イカにはほとんどのビタミン類が存在していて、中でもナイアシン(ビタミンB3)が多いのが特徴。
ナイアシンは三大栄養素をエネルギーに変えるのを助ける働きのほか、二日酔いの原因となるアセトアルデヒドの分解を促進してくれます!
またナイアシンはセロトニンと言うリラックスをさせる脳内ホルモンを作るのに必要不可欠なビタミン。
コロナの影響もあってメンタルが凹んでいるなら、積極的に食べてもらいたいな。
イカに含まれるタウリンは疲労の回復や肝臓のレスキューにも効果的。
タウリンは熱に強い性質を持っているので、このように気長に煮る料理でも消失しません。
レシピで唯一のポイントは、人参でイカをおおうようにして煮ること。
言わば人参で落とし蓋、です。
キャロット=カロテンが語源なことからも分かるように、人参は他の緑黄色野菜と比較してβカロテンの量がズバけて高く、強い抗酸化力で体の中が錆付くのを防ぎます。
人参は外側に近いほど栄養価が高いため、皮を含めた外側には中心部の2.5倍もβ-カロテンが含まれています。
無農薬の人参で皮は剥かずに食べるのがDr.ピエールのこだわりです。
このお料理は冷めても美味しいので、多めに作っておくと「あと1品」という時に最適ですよ。
Dr.ピエールのイカと人参の赤ワイン煮 医食同源レシピ
【材料】
(A)
スルメイカ : 1パイ
生姜 : 薄切り2枚
赤ワイン : 200ml
塩 : ひとつまみ
赤唐辛子 : 1本
黒胡椒粒 : 小さじ1/4
人参 : 大きめ1本… 厚さ2〜3mm、2cm四方の拍子切り
バルサミコ酢 : 小さじ1
デュカスパイス
【作り方】
① 鍋にAの材料を入れ、人参を全体におおいかぶせるように乗せる。
② 弱火にかけ、汁気がほとんどなくなったらバルサミコ酢をからめる。
③ お皿に盛ってデュカスパイスを振る。
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ