つい踊りたくなる稚鮎のアヒージョ
稚鮎とタケノコのアヒージョ
いよいよ川を上りはじめ旬を迎えた稚鮎と、名残りのタケノコ。
このゴールデンコンビをアヒージョにしようっていうのだからテンションが上がらないはずがない!
稚鮎は骨まで丸ごと食べることが出来るのでカルシウム摂取に最適だし、内臓も食べればマグネシウムの補充も。
ミネラルだけでなく、ビタミンA、B群、C、D、E、Kとビタミンの宝庫でもあります。
なかでもビタミンEの含有量は魚類トップクラス。
強力な抗酸化作用から’若返りビタミン’と呼ばれることもあるビタミンEは脂溶性ビタミンなので、良質な油と摂ることで吸収率もアップします。
今回はアボガドオイルと一緒に調理してます。
もう一つの主役であるタケノコはDr.ピエール的には網やフライパンでこんがり焼いてお塩やお醤油を絡めても美味しいし、サラダやパスタの具としてもこの時期重宝している食材。
ちなみに茹でタケノコについている白い小さなかたまりのようなものは、チロシンというアミノ酸なので取り除かずに調理してね。
チロシンは体の代謝を促す甲状腺ホルモンや、集中力を高めるアドレナリンの材料になっています。
テンションが上がって踊りだしたのは、タケノコをちょびっと味見したからかもしれません。
鮎の繊細な味を真っ向から引き立ててくれる感じはまさに東西の横綱そろい踏みといったベストマリアージュ。
今回のように柔らかくオイル煮した稚鮎はオイルごと瓶に詰めれば冷蔵庫で2か月は保存できます。
そのまま食べても美味しいのですが、ソースとしても使えます。
Dr.ピエールの筍と稚鮎のオイル煮
【材料】
茹でたタケノコ : 1/2本分…好みの大きさに切り分ける
稚鮎 : 10尾〜
ニンニク : 2片
赤唐辛子 : 1本
アボカドオイル : 1カップ
【作り方】
① フライパンにオイルとニンニク、風味づけの赤唐辛子を入れて弱火にかけ、香りが立ったら筍をいれて煮る。
② 3分煮たらタケノコを取り出し、稚鮎を入れて更に3分ほど火を通す。
③ 保存用→煮沸消毒した瓶に筍と稚鮎を別々に入れて新しいオイルを注ぐ。冷蔵庫で2か月ほど保存可能。
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ