イシペディア [IshiPedia] > 食事学と医療の大辞典 > シェフドクター ピエールの幸せのレシピ > 椎茸とワインの香りを繋げれば認知症予防になる? 〔軽度認知症MCI検査の説明〕

椎茸とワインの香りを繋げれば認知症予防になる? 〔軽度認知症MCI検査の説明〕

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ワインと寿司のマリアージュ

ワイン会は和飲会というくらいだから、ピエールは仲間8名くらいでゆったりと会話を愉しみながらいただくのが好き。この日はイタリアワインの賢人が銀座の名門すし幸で開いたワイン会

イタリアワインの特徴は何せ品種がめちゃくちゃ多いこと。
北回り、つまり陸続きのフランス、スイス、オーストリア、スロベニアからの影響も受けているし、ギリシャなど海を渡った南からの影響も大きい。
何より生産者も貴族であろうとも、普通の農家の人であっても超個性的で、結論として出来上がるワインはもはやカオス状態。
ピエールもフランスワインはそれなりに場数⁈を踏んできたけど、新しいイタリアワインと出会うには林茂先生のような水先案内人がいると心強い。

お食事も後半戦になり杉山大将がある意味意表をつくように、さっと出してくれたのが椎茸寿司
杉山さんはワインと寿司のマリアージュの先駆者で、何十年も前に近未来のお寿司屋さんにはオリーブオイルがカウンターに並ぶだろうとおっしゃていたアヴァンギャルドさが素敵な御仁。

赤ワインを飲むと認知機能が高い⁇

その椎茸寿司に呼応するかのように現れたのが、イタリアで「ワインのなかの王, 王たちのワイン」と呼ばれる1985年のバローロ。しっかりと熟成しているので、色は紅茶のようで腐葉土や干しシイタケの香りがムンムン!

バローロはアルプス山脈の麓にあるピエモンテ州でネッビオーロという品種から作られる。ピエールも2年前に白トリュフ探検に出かけたけど、ネッビオーロが霧を表す”ネッビア“に由来しているというのが理解できるほど霧深いところ。熟成を経ると複雑な香りを放つバローロには、白トリュフがベストだけど、マッシュルームと合わせるのも良いとソムリエさんが言ってたことをこの時ふと思い出した。

ワインはアルコールなので、飲み過ぎは健康を害するはずだけど、その一方で“適度な量と頻度で赤ワインを飲む高齢者は認知機能が高い“という研究が2016年にアメリカの名門UCSDから出てくるくらいだからワインラバーとしては“何か“を期待してしまう。

論文にはポリフェノールのみならず、赤ワインに含まれている酸化防止剤や微生物が関係している可能性について書かれていたけど、ピエールとしては物質もさることながら、「香りをかぎ、過去の記憶と照らし合わせて言語化し、友人と語り合う」という人間にのみ許された楽しみによるものだったらロマンがあるなと考えてます。

 

認知症になる前に検査で早期発見はできないのか?

軽度認知障害を早期に発見するMCI検査というものがあります。
軽度認知障害とは健常者と認知症の中間の段階を指します。日常生活に支障はありませんが、そのまま過ごすと約5年でその半数以上が認知症に進行すると言われています。

認知症予備軍とも言われているMCIですが、最近の研究ではMCIの段階で適切な予防や治療を行えば、認知症の発症を防ぐことや遅らせることができると分かっています。
認知症の中でも最も多いアルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)は、発症する約20年前から主な原因物質であるアミロイドベータペプチドが脳内に溜まり始め、認知機能が少しずつ低下していきます。

アルツハイマー病

MCIを早期に発見する「MCIスクリーニング検査」

アルツハイマー病はアミロイドベータペプチドという老廃物が脳に蓄積し、神経細胞を破壊することで発症します。MCIスクリーニング検査は、アルツハイマー病の前段階であるMCIのリスクをはかる血液検査です。
この検査では、アミロイドベータペプチドの排除や毒性を弱める機能を持つ血液中の3つのタンパク質を調べることで、MCIのリスクを判定します。

アミロイド

こんな方にお勧めです

1、最近、もの忘れが増えてきた

2、糖尿病や肥満など生活習慣病の恐れがある

3、親や家族の様子が少し変わった気がする

こういった症状にお悩みの方は医師にご相談することをおすすめします。(筆者の所属するクリニックにリンクされています)

 

 

シェフドクターピエールのInstagram 【@chefdoctor_pierre】はこちらから!

 

〔シェフドクター ピエールの正体〕

渋谷セントラルクリニックエグゼクティブディレクター
日本抗加齢医学会専門医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)、日本麻酔科学会専門医

料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフや美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ及びボルドーワイン騎士団コマンドリー、ブルゴーニュワイン騎士団シュバリエ、シャンパーニュ騎士団シュバリエと各団体から名誉ある騎士号を叙任している。またパリ発祥で国内No1ワインスクールのアカデミー・デュ・ヴァンで’ワインと究極のアンチエイジング’の講座も担当している。

医師としては国内のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療でアーティストや財界人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほどの鍼の名手で東洋医学にも造詣が深い。

この記事を書いた人

関連するカテゴリ

関連する記事はこちら