

[ドクターの食卓から] シャコを食べると胃の働きが上向きに
シャコにはアンチエイジングに良い栄養素がたっぷり!
銀座の超老舗のお寿司屋さんで大将が前菜に出してくれた前菜がシャコとアワビ。
美味しいだけでなく、日本人と長寿世界一を競う香港の人も大好きなシャコはアンチエイジングに良い栄養素がたっぷり。
なんと言っても成長ホルモンの分泌を促進するアルギニンが魚介類の中ではトップクラス。エビやカニよりも豊富なビタミンAと相まって成長ホルモンによる若返りが期待できます。
でも今日の話題はシャコに含まれるアミノ酸の一種であるベタイン。ベタインは肝臓を守る力や動脈の若さを保つことで知られていて、アメリカではサプリメントとしても良く知られている成分。
ただベタインの人気を決定づけているのは、胃液の酸度を調節し、消化をサポートし胃の健康を保ってくれるから。
消化液が分泌できないと栄養素失調になる
日本では胃の調子が悪くなると、胃液の分泌を抑える目的で胃薬が処方されます。それはかつて胃潰瘍で多くの人が亡くなった歴史があることも一つの理由なのですが、その一方で高齢化社会が進んだこともあって胃液(消化液)が分泌できないことによる消化不良によるトラブルも増えています。
消化液が分泌できない⇨食べ物を消化できない⇨お肉やお魚などのタンパク質を食べるのがおっくうになる⇨消化の良い蕎麦やうどんを中心に食べる⇨栄養素失調になってしまうという悪循環になることも⁉️
特にお年を召した方ではタンパク質を食べないと筋肉量が減ってしまう(サルコペニア)ので、胃腸の調子を保つことは全身の健康を維持する上でとっても重要。
そういった意味ではベタインは良い消化吸収のサイクル作りの救世主。胃液の酸度や量を調整する⇨胃腸を元気にして食べ物の吸収が良くなる⇨ホルモンが出て元気になるという素敵なサイクルが期待できます。
ピエールはシャコが長寿国で愛されてきたのは美味しさだけではなく、こうした医食同源にも関係しているのではないかなと思います。
銀座寿司幸本店
東京都千代田区4 丸の内2ー4ー1
シェフドクターピエールのInstagram 【@chefdoctor_pierre】はこちらから!
〔シェフドクター ピエールの正体〕
医師・料理研究家
・日本のみならずロサンゼルス、フランス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた新しい統合医療を提案している。
・料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフや美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
ボルドーワイン騎士団コマンドリー
ブルゴーニュワイン騎士団シュバリエ
シャンパーニュ騎士団シュバリエ
またパリ発祥で国内No1ワインスクールのアカデミー・デュ・ヴァンで’ワインと究極のアンチエイジング’の講座も担当している。