これからの料理には、「健康」というテーマが欠かせない

シェフのジェラール・パセダ氏が、『これからの料理には、「健康」というテーマが欠かせない』と語っておられた記事を前に読んだこともあり、気になっていたレストラン。

地中海料理は魚介類をオリーブオイルやハーブなどで調理したものとされていますが、フランス、イタリア、スペイン、ギリシャの国も違うし、さらに地方ごとにスタイルが全く異なります。

ちなみにル・プティ・ニースは野菜を煮詰めたジュでコクを出したり、食材にスモークをかけて、香りに変化を付けるのが特徴とのこと。

地中海料理と再生医療

今回のピエールの旅はモナコで開催されるAMWCという世界最大級のアンチエイジング学会に参加することが目的。
そこの講演でも地中海料理と再生医療の関係性について話題になっていました。簡単にまとめると、

１．地中海料理は、オリーブオイル、野菜、果物、魚介類、ナッツ類などに含まれる微量元素はミトコンドリアの機能を高めるので、健康な細胞を再生させるためには必要不可欠

2. 人間が老化する（エイジング）のは慢性炎症が原因。ポリフェノールや微量元素は慢性炎症を軽減するしてくれるのでアンチエイジングに重要。いかに再生させようと思っていても、それよりも臓器のダメージが多ければ再生しても意味がない

まだ少し肌寒いマルセイユでしたが、レストランからも星が美しく束の間のリゾート気分を楽しみましたよ

Le Petit Nice
Anse de Maldormé, Marseille, 13007, France

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療（precision medicine）を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ