鉄分が必要なら「レンズ豆」 れんずまめ

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レンズの形をしていることから名づけられたレンズ豆は、マメ科の一年草で、通年野菜で特に旬はありません。

栄養価も高く、カレーやスープなどによく使われます。あらかじめ水に浸けておいたり下茹でしたりする必要がなく簡単に調理できることから、日本でも食卓に登場するようになってきました。

レンズ豆は西アジアや南ヨーロッパの地中海沿岸が原産地で、現在日本で出回っているものは、フランスやアメリカなどから輸入されているものがほとんどです。

栄養素

レンズ豆には、鉄が豊富に含まれており貧血や血液を作る働きがあります。さらに、鉄の吸収を促進する銅も含まれているため、鉄分の供給源として最適な食品です。また、カリウム、マグネシウム、亜鉛など、他のミネラルも豊富に含んでいます。

糖質の他に、良質のタンパク質を多く含む、栄養価の高い食品です。
エネルギー代謝に関与する、ビタミンB1や葉酸などのビタミンB群を豊富に含んでいますので、細胞の老化を防ぐ働きや疲労回復効果、集中力を高めるなどの効果が期待できます。

他の多くの豆類と同様に、食物繊維を豊富に含んでいるため、腸内環境を整え、お通じを良くする効果が期待できます。

その他にもレンズ豆には
・ ダイエット効果
・ 便秘解消
・ 鬱症状改善
・ 骨粗しょう症予防
・ 生活習慣病予防
・ 整腸作用
・ 疲労回復

などの効能が期待されています。

レンズ豆の主な栄養成分(可食部100gあたり 1カップ150g

たんぱく質・・・23.2g
葉酸・・・77μg
ビタミンB1・・・0.52mg
ビタミンB2・・・0.17mg
・・・9.0mg
カリウム・・・1000mg
食物繊維・・・16.7g

効能・効果

貧血予防:レンズ豆は鉄を多く含んでいるほか、赤血球の合成に必要な葉酸を多く含んでいるので貧血予防に効果があります。また、レンズ豆には鉄の吸収や代謝を促進する効果のある銅も含まれています。

便秘解消:食物繊維が豊富に含まれているレンズ豆は、腸内細菌叢を改善して腸の働きを活発にし、便秘を解消してくれます。

生活習慣病予防:レンズ豆に含まれる糖質は消化吸収が遅いため血糖値の上昇を抑えて糖尿病予防に効果があります。また、レンズ豆に含まれるサポニンは脂質の代謝を活発にして血中のコレステロールや中性脂肪の濃度の上昇を抑えます。

老化防止:レンズ豆には、抗酸化力の高いフラボノイドやポリフェノール類が豊富に含まれているため、細胞にダメージを与える活性酸素を消去し、老化を防いでくれます。

疲労回復効果:エネルギー代謝に関与するビタミンB群が豊富に含まれているほか、タンパク質やミネラルなども多く栄養価が高いので、疲労回復に効果的です。また、高齢者の低栄養予防のためにもおすすめの食材です。

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

レンズ豆を選ぶ際はツヤがあり真空包装されているものを選びましょう。
レンズ豆を保存する場合は、袋を開けたら早めに使い切りましょう。残った場合は清潔な瓶などに入れておきましょう。

レンズ豆に含まれるレクチンは生では毒性を持ちますが、加熱すると不活化するため、しっかり加熱調理をして食べるようにしましょう。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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