そうめんは太りやすいのかをGI値、GL値から検証
そうめんは太りやすいって本当!?
今日で8月もおしまい。暦の上ではもう秋だから変な話かもしれないけど、Dr.ピエールは8月が終わると夏(夏休み?)が終わるような気がしてる。
今年はコロナのこともあって花火もお祭りもなかったけど、もう一つなかったDr.ピエールの恒例行事が流しそうめん。
流しそうめんをネットで調べたら、“江戸時代に琉球で、薩摩藩在番奉行の役人が、崖の上から落ちる清らかで冷たい水の流れを利用して川上からそうめんを流し、途中ですくって食べた”ことが始まりとのこと。
沖縄が流しそうめん発祥の地というのは意外だったけど、やはり暑いから涼を求めたんでしょうね。
もう一つ、ネットで良く見かけたのは“そうめんは太りやすい“という記事。
太りやすさを規定するのは血糖を下げるホルモンであるインスリンが多く必要かどうか。
つまり血糖を下げるためにインスリンが多く必要だと太りやすくなるということ。
ダイエット中に禁止な食べ物
太りやすい食材かを調べる指標がGI値とGL値。
GIは血糖値の上がりやすさの指標で、GLは一食分に含まれる糖質の量と血糖値の上がりやすさに着目した指標。
GI値もGL値も低い方がダイエットには良いとされ、Dr.ピエールはダイエットをする時はGI値は40以下、GL値10以下の食品だとインスリンの分泌を抑えられて効率良く痩せられると考えています。
日本ではGI値が有名ですが、解釈が難しいことから海外ではGL値の方が有名になってきているのかも…。
例えばスイカのGI値は72と高いですが、スイカの大半は水分で糖質は少ないので結果としてGL値は4で太りやすいことはありません。
そうした観点から麺類+白米、玄米のGL値を比較すると太りやすい順にうどん、白米、そうめん、そば、スパゲティ、玄米となるので、そうめんは少なくとも痩せやすい食べ物ではないことがわかります。
流しそうめんは通常よりもつい多めに食べてしまうことを考えると、少なくともダイエット中は流しそうめんよりはこうして風流な感じで一人前のそうめんを楽しむ方が良いかも!
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ