肝臓をリカバリーさせる最強の組み合わせとは?
飲み過ぎで肝臓が疲れている理由…
お酒の飲み過ぎで肝臓が疲れている…って言いますよね。
その疲れはセレンや亜鉛などの抗酸化作用のあるミネラルが、アルコールによって減ってしまっているのが原因。
セレンが減ったままだと、肝臓がんになりやすくなるという報告もあるので要注意。
そこでご提案。
休肝日にはお酒を抜くだけではなくて、肝臓をいたわるお食事を作るというチャレンジ。
野菜の根っこ
セレンやタウリンが含まれるヤリイカと、やはり抗酸化作用と肝臓の修復作用が期待できるβカロテンやビタミンCが多く含まれている芹。
ミネラルが豊富な芹の根っこを香味野菜としてゆっくり炒めると油の作用で吸収も良くなります。
芹の効能・効果には
・ 便秘予防:豊富に含まれる食物繊維が腸内に詰まった有害物質を排出し便秘を予防する。
・ 動脈硬化予防:β-カロテンの強い抗酸化作用が活性酸素を抑え免疫力を高めて動脈硬化を予防する。
・ 貧血予防:セリに含まれる葉酸と鉄分に造血作用があり貧血を予防する効果がある。
・ 冷え予防:セリの香りの元となる精油成分に保温効果や発汗作用があり冷え性を防ぐ。
さらに東洋医学的には
・寒熱:涼(穏やかに体の熱を冷ます)
・昇降・収散・潤燥:降(気を降ろす)
・臓腑:肝、肺
・五味:甘(補い滋養する作用)・辛(発散、気を巡らせる作用)
・毒性:なし
またお酒のお供のお食事は、なにかと塩分が高くなりがち。
せっかく休肝するなら、可能な限り塩分も控えたいところ。
お塩を足さずともイカからの塩分と実山椒のスパイシーさによって旨みも楽しめます。
亜鉛が足りないなと思っている方は牡蠣で作っても良いですね!
春までが旬の「芹」をフレッシュに頂くために、もう少し深くお知りになりたい方はこちらをご覧ください。
※ 保湿と発汗を促す「せり(芹)」
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ