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カプリン酸が脂肪を燃焼「ケッパー」 けっぱー

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ケッパーはイタリアやスペインなどで料理に使用されるハーブの仲間です。日本ではあまりなじみがありませんが、栄養価が高く色々な効能があります。ケッパーの旬は5月中旬から7月下旬です。

栄養素

ケッパーには脂質、たんぱく質、炭水化物の三大栄養をはじめ、ビタミンやミネラルなどが豊富に含まれています。その他にもケッパーの独特の風味のもととなっているカプリン酸などの栄養素が含まれています。カプリン酸には脂肪燃焼を促す作用がありダイエット効果がある他、解毒作用や解熱作用もあり、リウマチや胃腸トラブルなどにも効果があります。
魚料理によくケッパーが使用されているのは抗菌作用があるためで、日本でお刺身にわさびを添えるのと同じです。また、ポリフェノールの一種であるケルセチンも含まれています。ケルセチンはビタミンEよりも抗酸化作用が強く、ガンや動脈硬化などの生活習慣病を予防したり老化を防止する効果があります。また血糖値を下げる効果もあり、さらにダイエット効果が期待できます。

ケッパーの主な栄養成分(可食部100gあたり)

・・・1.67mg
βカロテン・・・84mcg
食物繊維・・・3.2g
ビタミンC・・・4.3mg
カルシウム・・・40mg

効能・効果

痴呆防止:カプリン酸が気の巡りを良くして脳代謝を高め痴呆症を予防する

生活習慣病予防:ポリフェノールの一種であるケルセチンの強い抗酸化作用により生活習慣病を予防する

糖尿病予防:ケルセチンがコレステロール値や血糖値を下げて糖尿病を予防する

ダイエット効果:カプリン酸が脂質を分解して胃腸内をきれいに保つことでダイエットに効果がある

東洋医学的側面

・寒熱:温(穏やかに体を温める)
・臓腑:肝・腎
・五味:辛(発散、気を巡らせる作用)
・毒性:なし

 食中毒の予防や改善
肝硬変による腹水や浮腫

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

ケッパーは乾燥すると風味が失われるため、塩漬けや酢漬けにするのが一般的です。独特の風味があり、色々な料理に活用することで料理の味がぐんと美味しくなります。またスモークサーモンに和えれば解毒作用の効果もあります。色々な料理に使用すればダイエット効果も期待できます。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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