血行を良くしてリラックス「レモングラス」 れもんぐらす
南インドやスリランカ、東南アジアなど、熱帯アジア原産とされるレモングラスは、ススキのような細長い葉っぱと、レモンのようなさわやかな香り、優れた効能を持つイネ科の多年草です。
エスニック料理によく使われるハーブで、乾燥させて粉末にしたものや、生のままでも使用します。レモングラスの収穫は5月~10月頃に行われます。
レモングラスにはビタミンCが豊富に含まれています。ビタミンCは皮膚や血管、骨の健康維持に欠かせない栄養素で、活性酸素を抑制する効果があります。また、疲労回復に効果的なビタミンB1や細胞の新陳代謝を促進するビタミンB2、皮膚や粘膜の健康維持に役立つナイアシン(ビタミンB3)なども含まれています。
また、レモングラスには、カルシウムやリン、鉄、マグネシウム、カリウムなど、体が正しく機能するために必要なミネラルも含まれています。
そして、レモングラスの代表的な成分としてシトラール成分があります。シトラール成分には血管を広げる働きがあり、血流を改善して血行を良くしてくれます。また、イスラエルの大学の研究で、このシトラールに抗がん作用があることが分かり、注目が集まっています。
レモングラスの主な栄養成分(100g本あたり)
・ビタミンB1・・・0.065mg
・ビタミンB2・・・0.135mg
・ナイアシン・・・1.101mg
・ビタミンC・・・2.6mg
・鉄分・・・8.17mg
効能・効果
シトラールには抗菌効果があり、血管を広げ、血流を改善して、血行を良くしてくれる効果があります。
ビタミンCには活性酸素を抑制する効果があり、皮膚の血管や骨の健康維持には欠かせない栄養素です。
疲労回復に効果があるビタミンB1、細胞の新陳代謝を促進する効果があるビタミンB2、皮膚や粘膜の健康維持に効果があるビタミンB3(ナイアシン)などが含まれています。
ミネラル類が含まれており、体が正しく機能する効果が期待されます。
レモングラスから抽出した精油には、消化促進や胃もたれの改善、鎮痛、殺菌効果があります。しかし、肌への刺激が強いことからマッサージに使うことは避けましょう。また、妊娠初期の方も避けた方が良いです。
栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法
レモングラスは6月~10月に収穫し、生での保存は葉が乾燥しないように密封できる袋に小分けして入れ、冷蔵庫の野菜室で保存してください。
冷凍保存すると長期保存ができます。乾燥させて保存する場合には収穫した葉を水洗いし、水気をキレイにふき取ります。逆さまにして室内に干すか、またはレンジで乾燥させ、瓶や密封できる袋に乾燥材と共に入れて高温多湿を避け、涼しくて暗い場所で保存してください。
ハーブティーにし、レモングラスの栄養素や香りを楽しむには温めたポットにカットした乾燥葉をティースプーン大盛2~3杯入れ、蓋をして5分は蒸らしてください。ゆっくり蒸らすとお湯がレモンのような綺麗な黄緑色になり、良い香りも出てより効果も期待されます。