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飲んでも塗ってもお肌が喜ぶ「オリーブオイル」 おりーぶおいる

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オリーブオイルはオリーブの果実から搾取した油で独特の風味があります。主な産地はイタリア、スペイン、ギリシャなど地中海沿岸の地域です。日本では小豆島などで生産されています。

サラダやパスタ、パエリアなどさまざまな料理に使われるだけでなく、肌に塗って使うなど健康だけでなく美容にも良い油として注目されています。地中海産のものは10下旬~2月上旬が旬といえます。

オリーブ油には搾油したままのバージンオリーブ油、それを精製したリファインオリーブ油、これらをブレンドしたピュアオリーブ油などの種類があり、用途によって使い分けできます。また、特にエキストラバージンオリーブ油は風味や芳香が際立っているといわれます。

栄養素

オリーブ油は油分が40~60%程度で不飽和脂肪酸の一つ、オレイン酸の含有量がおよそ70%を占めています。その他にもリノール酸、リノレン酸など血中コレステロール値を改善する働きを持つ脂肪酸が多く含まれています。

ただし、パルミチン酸やステアリン酸など血中コレステロール値を悪化させる飽和脂肪酸なども含まれていることやカロリーが高いことなどから、摂り過ぎには注意が必要です。

オリーブ油の主な栄養成分(100gあたり)

エネルギー……921kcal
脂質……100.0g
・飽和脂肪酸……13.29g
一価不飽和脂肪酸……74.04g
多価不飽和脂肪酸……7.24g
β‐カロテン……180㎍
・β‐クリプトキサンチン……5㎍
・レチノール活性当量……15㎍
ビタミンE(トコフェロール)……8.9㎎
ナトリウム……微量
カルシウム……微量
クロム……微量

効能・効果

動脈硬化の予防:オリーブ油に多く含まれているオレイン酸にはHDL(善玉)コレステロール値を高め、LDL(悪玉)コレステロール値を低下させる働きがあり、動脈硬化による心疾患、脳梗塞などを予防する効果があります。

高血圧の予防:オレイン酸やリノール酸、リノレン酸などの不飽和脂肪酸は、血管壁に脂肪などが沈着することを防ぎ、血液をサラサラに近づけ、高血圧を予防する効果があります。

美肌効果:オリーブ油に含まれるポリフェノールやβ‐カロテン、ビタミンEには抗酸化作用があり、肌の老化を防ぎ、美肌を保つ効果があります。また、エキストラバージンオイルは、肌に直接塗ることによって、肌に潤いを与えたり、乾燥肌を防いだりする効果があるといわれています。

便秘の改善:オリーブ油の油脂には腸内環境を整え、便秘の改善に効果があります。また、オレイン酸は腸を適度に刺激してスムーズなお通じを促します。

東洋医学的側面

・寒熱:平(体を温めも冷やしもしない)
・昇降・収散・潤燥:潤(体を潤す性質)
・臓腑:肺、胃、大腸
・五味:甘(補い滋養する作用)、酸(収斂、免疫力を高める作用)
・毒性:無毒

肺の熱を冷まして潤いを与える作用があります
のどの渇きや痛みを抑制し、咳や乾燥肌を改善します
大腸に働きかけ、便通を改善します
血のめぐりを改善し、血流を良くします

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

オリーブ油は酸化しにくい性質がありますが、遮光瓶に入れ直射日光が当たらない場所で保管しましょう。

容量の大きなオイルは、使う分量を小分けして、できるだけ空気に触れないように保管すると鮮度が保たれます。

FDA(アメリカ食品医薬品局)では一日当たり、スプーン2杯(25g)のオリーブ油を摂取することを推奨しています。

オリーブオイルはオイルそのものに香りや旨味があります。煮たり焼いたり、ソースにしたり、そのまま回しかけたり、工夫次第で調理のバリエーションが広がります。

オリーブ油はワインと同じように、生産地域や品種などによって味や風味、香りなどがさまざまです。オリーブ油専門店などで自分の好みにあったオリーブ油を見つけるのも楽しみが広がります。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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