きなこ酢×ターメリックは薄毛の救世主

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肝臓の働きを助けているウコンは「秋ウコン」

摘み草料理で名高い京都の「なかひがし」さんの米酢ときな粉のソースに感銘を受けたDr.ピエール。

自宅でもワインに合わせてみたくなり、ターメリックを加えたDr.ピエール流のドレッシングにしてみました!
ターメリックの土臭さが、ワインに引っかかっててピッタリのマリアージュ。

ターメリックとは英名で、和名ではウコンと親しまれて既におなじみのスパイスのひとつ。
多くの方はウコンといえば真っ先にアルコール対策を思い浮かべるのではないかと思います。
二日酔いにならないようにアルコールを飲む前にウコンのドリンク剤を飲んだことのある人は少なくないと思います。実際アルコールを飲む際にウコンがアルコールを分解する肝臓の働きを助けるといわれています。

ちなみに、この肝臓の働きを助けているウコンは「秋ウコン」。
秋ウコンは果肉がオレンジ色で有効成分、クルクミンというポリフェノールが含まれています。
クルクミンには、肝臓を強化する働きの他、細菌の繁殖を抑えたり炎症を取る作用、消化、代謝、腸内細菌の改善を促す効果があるとされています。

秋ウコンの主な栄養成分(可食部100gあたり) エネルギー/352kcal
・ 脂質……2.6g
・ 炭水化物……74.4g
・ ナトリウム……22.5g
・ クルクミン……1500㎎
・ デメトキシクルクミン……530㎎
・ ビスデメトキシクルクミン……500㎎
・ リン……微量(測定値なし)
・ ……微量(測定値なし)
・ カルシウム……微量(測定値なし)
・ 精油成分(ターメロン、シオネール)……微量(測定値なし)
※根を1株程度乾燥させたものを粉末状にした場合の含有量

歴史的にウコンは直接皮膚に塗布して、湿疹や創傷治癒に役立てられてきました。
抗炎症作用が認められる植物ってウコンの他にはありませんので、クルクミンを豊富に含む秋ウコンはとても貴重な植物といえます。
これに対して春ウコンは果肉が黄色でミネラルが多く含まれており、胃腸の調子を整える作用があるといわれています。

ウコンについてもう少し詳しくお知りになりたい方はこちらをご覧ください。
☛ アンチエイジングに必要なものが全てある「ウコン(鬱金)」

Dr.菰池と肝臓がんの予防に良いお食事について対談しました。ご興味のある方はこちらをご覧ください。
☛ 肝臓にはウコンの力が必要?

きな粉×ターメリック→薄毛予防

きなこは実は薄毛の救世主と言われてます。理由は色々ありますが、ポイントを絞ってみると…

① タンパク質が豊富
髪の毛のもと「ケラチン」を構成しているのはタンパク質なので、髪の生成にはタンパク質が欠かせません。

② 大豆イソフラボン効果
成人男性の薄毛のほとんどに当てはまると言われる「男性型脱毛症」のAGA。
その原因のひとつは、男性ホルモンと「5α-リダクターゼ」という物質が結合して髪の毛の成長を阻害してしまうこと。
女性ホルモンにはこの5α-リダクターゼの活動を抑え、男性ホルモンとの結合を防ぐ働きがあり、大豆イソフラボンがこの女性ホルモンと似た働きをしてくれます。

そしてこの2つを後押しするのが、亜鉛
亜鉛は、ケラチンの合成に不可欠な栄養素なうえ、5α-リダクターゼの働きを抑制する効果もあると言われているのです。

今回足してみたターメリックには細胞の炎症を抑える効果があり、吸収率を上げるのがきな粉に含まれるレシチン

つまり、きな粉×ターメリックは味だけでなく、薄毛予防にパーフェクトな組み合わせということ。
簡単に出来るので是非お試しいただきたいです。

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
 渋谷セントラルクリニック代表
 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ 

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