カシューナッツの力を再認識する四川料理

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カシューナッツの脂質にはオレイン酸が豊富

Dr.ピエールは自他ともに認めるイカ好きではあるけど、イカとカシューナッツの唐辛子炒めに関してはカシューナッツがキーだと思っています。

ナッツは縄文時代には最も重要な食べ物のひとつで、当時の保存食である縄文クッキーは獣肉にクルミやドングリを混ぜて焼いたものだったそう。
そんな太古の時代から料理に使われてきたナッツは炒めものの材料として中国でも多用されてますよね。
一見、唐辛子いっぱいの激辛料理に見えますが、油通しした四川唐辛子は辛みがおだやかで香ばしいのでカシューナッツの香ばしさと共鳴してワクワクが止まりません。

カシューナッツは脂質の約60%が一価不飽和脂肪酸のひとつである「オレイン酸」
オレイン酸には便の滑りを良くして老廃物を外へ押し出すので腸内環境を整えるのに最適なだけでなく、善玉コレステロールを減らさずに悪玉コレステロールだけを減らすので高脂血症対策にもgood。

ナッツの中でも亜鉛の含有量TOPなカシューナッツ

Dr.ピエール的には亜鉛がナッツ類中で一番多く含まれるのも嬉しいポイント
亜鉛は免疫を司る細胞を活性化させることで免疫力が高まるので、不意に接触してしまった病原体から身を守ることが期待できます。今ならコロナ対策としても注目したい栄養素ですね。
またアンチエイジングをしたい男性にとっては精子や男性ホルモン(テストステロン)の生成にも必要不可欠ですし、女性にもホルモン力アップだけでなく、皮膚の原料としても欠かせないのでお肌ツルツルのためにも大事な栄養素です!

そういう意味では一度に大量に食べるよりは毎日ちょっとずつでも摂っていただきたい食材なので、サラダに散らしたり和え物の衣に混ぜたりするのがオススメかな。

ただしカシューナッツに限らずおつまみ用のナッツは塩分が高いものが多いので、選ぶ時は無塩の素焼きタイプを選んでね。

szechwan restaurant 陳
東京都渋谷区桜丘町26−1 セルリアンタワー東急ホテル 2F

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
渋谷セントラルクリニック代表
一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ 

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