① 胃腸の難病、クローン病について

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【Dr.大友とDr.菰池の対談動画はこちらをclick】

Dr.大友(渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター)
今日はクローン病についてたまちホームクリニックの菰池院長にお話を伺いしたいと思います。
クローン病というのは国家試験では良く聞く病気の一つなんですが、実際にはなかなか目にすることはないんですけど、実際のところはどうなんでしょうか。

編集部注)クローン病は、主として口腔から肛門までの全消化管に、非連続性の慢性肉芽腫性炎症を生じる原因不明の炎症性疾患で、厚生労働省より特定疾患に指定されている。

Dr.菰池(たまちホームクリニック院長)
確かに患者さんの数はそんなに多くはありませんが、今は患者さんの数は徐々に増えている疾患の一つですね。

Dr.大友
若い人が多いんですか。高齢者が多いんですか。

Dr.菰池
若く発症される方が多いです。

Dr.大友
どのような症状を訴えることが多いのですか?

Dr.菰池
慢性的な腹痛を感じる方が多いと思います。

Dr.大友
腹痛といってもチクチクとかズキズキとか色々あると思います。どんな種類の痛みですか。

Dr.菰池
皆さんいろんな表現されるので一概には言えないんですけども、シクシクと表現される方が多いと思います。

Dr.大友
シクシク。激痛というよりはもうズーンっと痛んでる感じ。

Dr.菰池
腸の痛みなので食事あるいは排便と関係があると思います。食べると痛む、排便する前に痛むですかね。

Dr.大友
お腹の痛み以外なにか症状ありますか。

Dr.菰池
そうですね。腸に炎症をきたすような病気ですので、下痢をきたすことが多いです。

Dr.大友
下痢になってしまう。

Dr.菰池
そのため吸収がされにくくなるので、栄養が上手く摂り込めなくなってしまって体重も減ってくるという方が多いですね。

Dr.大友
体重が減ってしまう。するとお腹が痛くて体重が減ってると、しかも下痢をしているということですね。
でもこのような症状を引き起こす病気はクローン病以外にも色々ありますよね。

Dr.菰池
前にお話した潰瘍性大腸炎だったり、大腸がんだったりというのも同じような症状です。
こうした病気との判別は、自覚症状だけではつきづらいという部分はありますね。

Dr.大友
いずれも病院に行った方が良いような印象なんですが、熱が出たりとかそういうことはあまりないですか。

Dr.菰池
炎症をきたすので高熱までいくことは最初のうちは少ないかもしれませんけども、
微熱だったり38°ぐらいまでの熱っていうことは起きてもおかしくないですね。

Dr.大友
なるほど。じゃ腸炎かな?みたいに思ってるけど、長く続くようであれば早めに病院に行くべき。

Dr.菰池
そうですね。一度はまず病院で相談された方が良いかと思います。

Dr.大友
承知しました。
それではこのあとはクローン病のタイプについて色々とお伺いしたいと思います。

 

大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

菰池信彦 たまちホームクリニック院長

日本内科学会認定医、日本消化器病学会認定消化器病専門医、日本消化管学会認定指導医、日本肝臓学会肝臓専門医、日本ヘリコバクターピロリ学会認定感染症認定医、日本がん治療認定医機構がん治療認定医、日本カプセル内視鏡学会認定医、日本医師会認定産業医

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