食物繊維が足りないと太りやすい?ダイエットとライフスタイル

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Dr.大友 (イシペディア編集長)
いよいよ始まりました。僕らの専門分野のダイエットについてディスカッションしたいと思います。
河村先生、ダイエットにご相談される方のお食事の特徴って何かありますか?

Dr.河村(渋谷セントラルクリニック院長)
コンビニなどで加工食品をお召し上がりになる方が多いですね。

Dr.大友
加工食品を食べることのデメリットってどこにありますか。

Dr.河村
加工食品は便利ではありますが、栄養素に欠けることが多いですね。特に、私としては食物繊維が足りないことが1番心配ですね。

Dr.大友
食物繊維は1日どれぐらい取ったら良いとお考えですか?

Dr.河村
食物繊維には水溶性不溶性2種類があります。それらを合わせて理想的には30から50g1日に摂取していただきたいと思っています。

Dr.大友
いろいろな団体の推奨量はどれぐらいでしょうか?

Dr.河村
いろいろと団体ごとに意見はありますが、米国栄養士会(ADA25から30g位かな。

Dr.大友
クリニックに来られる方はおおよそどれぐらいの食物繊維を食べているんですか?

Dr.河村
一概には言えませんけど、多くても20g位。下手すると全く食べてない人いますよね。特に、食物繊維をあまり摂らないことと高カロリーなものを食べることは体重増加の根本的な原因になりますね。

Dr.大友
先ほど食物繊維には水溶性と不溶性があるとの話でした。もう少し詳しく食物繊維についてお話ししていただけますか?

Dr.河村
食物繊維は果物野菜、全粒穀物、ナッツ、マメ科食物にみられる複合炭水化物のことを言います。食物繊維にはカロリーはないので、太りやすくなることはなく、体に消化されたり吸収されたりすることもありません。
水溶性の食物繊維水分を吸収して、胃や腸の中の脂質糖質、コレステロールの吸収を遅らせます。

Dr.大友
それによって血糖値が上がりにくくしたり、コレステロールが上がりにくくなるのですね。

Dr.河村
の他にもプレバイオティクスとして善玉菌が優位の腸内環境を作るのにも役立ちます

Dr.大友
僕たちもお食事の前には5gの水溶性食物繊維を飲むようにしています。うんちの色が明るくなりますね(笑)

Dr.河村
不溶性の食物繊維は腸の中にある不要物を除去(デトックス)します。そのことによって消化や吸収に役立っていますね。

Dr.大友
まとめると水溶性食物繊維は吸収に関する役割を担い、不溶性食物繊維は不要なものを除去する役割を担うということですか。

Dr.河村
はい。食物繊維は食物の消化・吸収をコントロールして、更にデトックスにすることで体重減少の効果(ダイエット)があります。

Dr.大友
食物繊維の摂取不足にはどのような症状がありますか?

Dr.河村
日頃から、果物、野菜、全粒粉の穀物を定期的に食べていないと消化器系の働きが悪くなってしまう事があります。食物繊維を摂らないと多くの症状を引き起こします。
特に下記の症状に当てはまる人は注意が必要です。
・ 腹痛・胃痙攣
・ 不定期に起こる痛みが伴う腸管運動
・ 過敏性腸症候群
・ 便秘・下痢
・ 食欲不振
・ 胃のむかつき
・ 食事に伴う吐き気・げっぷ
・ 過度の鼓腸(ガスが溜まりやすい)
・ 胆石症
・ 頻繁に感じる空腹感・疲労と虚弱
・ 痔核

だからこそ食物繊維は多くの人に摂取してもらわないと。

Dr.大友
今や糖尿病、高血圧、高コレステロール、大腸癌、そしてうつ状態までさえも食物繊維の摂取の不足が叫ばれるようになりました。

Dr.河村
そうですね。すくなくとも上記の症状を1つでも感じていたら、「減量が成功しない原因として食物繊維の摂取不足」と言う事は頭においてほしいです。

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