保湿と発汗を促す「せり(芹)」 せり

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古くから養生食として親しまれてきたセリには、ビタミンミネラルなどの栄養が豊富に含まれており薬効もたくさんあります。
旬は2月~4月までの春先です。

栄養素

セリにはビタミンCやミネラルが豊富に含まれています。ビタミンCは免疫力を高め、活性酸素の働きを抑えて美肌や老化防止に効果があります。ミネラルは骨や歯、血液など身体を作るために欠かせない成分です。

また、セリの葉や茎にはβ-カロテンも豊富に含まれています。β-カロテンは必要に応じて体内でビタミンAに変換され、強い抗酸化作用で動脈硬化や心筋梗塞などの生活習慣病を予防するだけでなく、皮膚や粘膜の健康維持にも役立ちます。

そして、セリは食物繊維も豊富です。食物繊維は腸の働きを正常に整え、便秘予防のほか、コレステロール血糖値上昇を抑える効果があります。

セリの主な栄養成分(可食部100gあたり 1束120g)

カリウム・・・410mg
β-カロテン・・・1900μg
食物繊維・・・2.5g
ビタミンC・・・20mg
ビタミンK・・・160 μg

効能・効果

便秘予防:豊富に含まれる食物繊維が腸内に詰まった有害物質を排出し便秘を予防する。

動脈硬化予防:β-カロテンの強い抗酸化作用が活性酸素を抑え免疫力を高めて動脈硬化を予防する。

貧血予防:セリに含まれる葉酸と鉄分に造血作用があり貧血を予防する効果がある。

冷え予防:セリの香りの元となる精油成分に保温効果や発汗作用があり冷え性を防ぐ。

東洋医学的側面

・寒熱:涼(穏やかに体の熱を冷ます)
・昇降・収散・潤燥:降(気を降ろす)
・臓腑:肝、肺
・五味:甘(補い滋養する作用)・辛(発散、気を巡らせる作用)
・毒性:なし

胃を丈夫にする
血液を浄化する
身体の余熱を取る

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

セリは、乾燥しないように濡れた新聞紙などで包んでポリ袋などに入れて冷蔵庫に保存します。また、冷蔵庫の中では立てて保存すると傷みにくくなります。

天然のセリはアクが強いので、下茹でしてから水にしばらくさらしておきます。シャキシャキ感を残し、栄養を逃さないためにも、加熱する場合は火を通しすぎないようにします。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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