活性酸素を除去する「オリーブ」 おりーぶ

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イタリア料理やスペイン料理でよく使われるオリーブですが、最近では日本でもスーパーなどで普通に見かけるようになりました。オリーブの旬は9月から10月頃までです。

栄養素

オリーブには、ビタミンEやオレイン酸、βカロテン、カルシウムなどの体によい栄養素が豊富に含まれています。
ビタミンEは高い抗酸化作用がある栄養素で、若返りのビタミンとも呼ばれています。体内の活性酸素を除去して血管を広げて血行をよくする効果があり、老化防止や血流改善に効果があります。そして、βカロテンにも強い抗酸化作用があり、老化防止に効果がある他、体内で必要に応じてビタミンAに変換されて粘膜や皮膚を正常に保ち、免疫機能を強化する働きがあります。
オレイン酸は特に注目すべき栄養素で、血中の悪玉コレステロールを下げて血液をサラサラにする効果があり、高血圧や心臓疾患を防いでくれるほか、脂肪として体内に蓄積しにくいため肥満を改善する効果もあります。

オリーブの主な栄養成分(可食部100gあたり)

食物繊維・・・3.2g
鉄分・・・3.30mg
ビタミンE・・・1.65mg
βカロテン・・・237µg
カルシウム・・・88mg

効能・効果

老化防止:ビタミンEの強い抗酸化作用が活性酸素を抑制して肌や細胞の老化を防ぐ

生活習慣病予防:オレイン酸が血中の中性脂肪やコレステロール値を下げて脂質異常を改善する

便秘改善:オレイン酸が腸の運動を改善して便秘を解消する

ダイエット効果:一価不飽和脂肪酸が脂質の代謝を活性化させ脂肪を蓄積しにくくする

東洋医学的側面

・寒熱:平(体を温めも冷やしもしない)
・臓腑:脾・胃経
・五味:甘(補い滋養する作用)・酸(収斂、免疫力を高める作用)
・毒性:なし

のどを潤して調える
肺を清めて咳を鎮める

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

オリーブは空気に触れると酸化してカビが発生しやすくなるため、オリーブオイルに浸して真空状態で冷蔵保存します。

オリーブの実は、塩漬けやオイル漬けにして食べるのが一般的です。塩漬けにしたオリーブはそのままおつまみとして食べたり、マリネなどにして楽しむことができます。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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