イシペディア > 食事学と医療の大辞典 > タブーに挑む!? 21世紀の最強健康管理学 > ホヤには人の脳を元気にする力がある!軽度認知症MCI検査の考察

ホヤには人の脳を元気にする力がある!軽度認知症MCI検査の考察

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ホヤの人生は凄まじい

ホヤは人生の途中で自らの脳を捨ててしまい、そこからは口と腸だけになって脳なしで生きるという珍しい生物。
でも不思議なことに人の脳を元気にする成分がタップリとアンチエイジング界隈では話題沸騰中。

その成分とは「プラズマローゲン」
プラスマローゲンはもともとカラダの中に存在していて、脳を守ってくれる働きがあります。
ただ酸化ストレスやエイジングによって減っていき、徐々に脳機能を低下させてしまうと指摘されています。
実際の研究でも健康なヒトの脳にはプラズマローゲンがたくさん含まれており、アルツハイマー病患者の脳では減少しているという結果に。

認知症予防だけでなく記憶力の回復につながるとの期待もあって現在は鶏由来のサプリメントなどが市場に流通していますが、やはり食べ物から摂れるなら是非摂っておきたいところ。

ホヤの五味で脳にパワーを!

というわけでピエール的には「ホヤ」の出番だったということです。
ホヤは集中力を高めるグリコーゲンも多く含まれているので、疲れた脳を元気にさせるにはもってこいなのです。

ホヤは甘味・塩味・酸味・苦味・旨味を一度に感じられる稀有な食べ物。
今回は酒盗焼きの他によほどの鮮度でなければ難しいというお刺身でも五味を堪能してきました!

認知症は2025年には65歳以上の約5人に1人がなるとも言われてます。
明確な治療法もないわけですから、日頃から脳を大事にする習慣をつけていきたいですね。

寿司いずみ
東京都目黒区下目黒6丁目6−9

認知症になる前に検査で早期発見はできないのか?

軽度認知障害を早期に発見するMCI検査というものがあります。
軽度認知障害とは健常者と認知症の中間の段階を指します。日常生活に支障はありませんが、そのまま過ごすと約5年でその半数以上が認知症に進行すると言われています。

認知症予備軍とも言われているMCIですが、最近の研究ではMCIの段階で適切な予防や治療を行えば、認知症の発症を防ぐことや遅らせることができると分かっています。
認知症の中でも最も多いアルツハイマー型認知症(アルツハイマー病)は、発症する約20年前から主な原因物質であるアミロイドベータペプチドが脳内に溜まり始め、認知機能が少しずつ低下していきます。

アルツハイマー病

MCIを早期に発見する「MCIスクリーニング検査」

アルツハイマー病はアミロイドベータペプチドという老廃物が脳に蓄積し、神経細胞を破壊することで発症します。MCIスクリーニング検査は、アルツハイマー病の前段階であるMCIのリスクをはかる血液検査です。
この検査では、アミロイドベータペプチドの排除や毒性を弱める機能を持つ血液中の3つのタンパク質を調べることで、MCIのリスクを判定します。

アミロイド

こんな方にお勧めです

1、最近、もの忘れが増えてきた

2、糖尿病や肥満など生活習慣病の恐れがある

3、親や家族の様子が少し変わった気がする

こういった症状にお悩みの方は医師にご相談することをおすすめします。(筆者の所属するクリニックにリンクされています)

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ     

この記事を書いた人

関連するカテゴリ

おすすめ記事

関連する記事はこちら