トマトが赤くなると医者が青くなる、のは本当なのか?
トマトは肝臓の救世主!
北海道の余市にトマト狩りへ。
JALのファーストクラスにトマトジュースを出しておられる渡辺農園。
もともとはJALで働いていたところ、トマトが好きすぎて余市にご家族で移住されたとのこと。
余市は空気も水も綺麗でウィスキーだけでなくて、トマトなどの農作物にも最適な場所。
青から赤くなる頃のトマトをもぎらせていただきましたが、これを食べるとみんな健康になるのでお医者さんとしてのDr.ピエールは廃業になってしまうかもしれません。。。
さてトマトには様々な健康効果があることが知られていますが、Dr.ピエール的にはトマトは肝臓の救世主。
トマトに含まれるリコピンには血中のアルコール濃度を低下させる働きがあるほか、頭痛や吐き気の原因となるアルコール代謝物であるアセトアルデヒドの分解を助けてくれるため二日酔い防止には最適です。
そしてお酒は飲まないから関係ないわ、というアナタ。
肝臓は、普通に生活していても気が付かないうちに摂取している石油成分や有害金属などの体内の有害物質を取り除いたり、消化に必要な胆汁を分泌したりと大忙しなので負担を可能な限り和らげてあげることが大事。
トマトと玉ねぎのサラダでデトックス
実はトマトと玉ねぎのサラダは抗酸化サラダ。
トマトのリコピンには活性酸素を取り除く効果もあるので、活性酸素が発生しやすい肝臓の負担を軽くしてくれます。
新玉ねぎにもケルセチンというポリフェノールの一種に活性酸素を取り除く働きがあります。
それだけでなくケルセチンは腸内の脂肪と結びついて体外に排泄させてくれるので、デトックスにも効果的。
さらに嬉しいことにトマトと玉ねぎの両方に、肝臓の解毒作用を助け、抗酸化作用の強いグルタチオンが多く含まれます。
こうなるともう、定番のトマトと玉ねぎのサラダが肝臓のためにあるとしか思えなくなってきますね。
トマトは冷やして食べても、加熱して食べても栄養価がさほど失われないので、この夏の食卓にどんどん登場させていただきたいです。
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ