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子供の成長に役立つ意外なタンパク質の食材とは?

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カラダを大きくするにはアミノ酸スコアに注目

お子さんの身長を大きくしたいニーズは結構多い。
Dr.ピエールのところにもお子さんの食が細いとか、食事に集中できないことを心配して親御さんが相談にいらっしゃることは少なくない。

ただ10歳くらいまでは自律神経や免疫が整っていないので、まだまだ胃腸の機能も発達しておらず量が食べられなかったり、食事に集中できなかったりということは珍しいことではありません。多くの場合は時間が解決してくれたりするので、医師としては親やおじいちゃんおばあちゃんの不安を取ってあげることが一番大事だったりします!

この日も”どんなタンパク質が身体を大きくするのにオススメですか?”と聞かれましたが、Dr.ピエールはよく噛んで消化できるのであれば牛肉でも豚肉でもお魚でもなんでも大丈夫とお伝えしました。
アミノ酸スコアは100に近い方がホルモン分泌やタンパク質を合成するうえでは理想ですが、お料理に少しを加えればある程度は理想的な配分に持っていくことができるわけですから心配いらないわけです。

卵は「完全食品」とも言える食材でアミノ酸スコアは100点満点です。
カルシウムやタンパク質が豊富なため、骨格の強化や免疫力の低下を防ぐ働きがあります。

必須アミノ酸が豊富に含まれる「ウズラ」

そんな出来事があった日の夜ごはん。
六本木にある香港料理の新星で、ブルゴーニュのブドウカスを食べ毎日1時間モーツァルトを聞いたウズラの姿揚げを食べた。

珍しいので調べてみると、ウズラは脂と旨味豊かなことからもわかるように決して低カロリーではありませんが、タンパク質の割合が非常に多く、特にリジンやシスチンといった体内では合成出来ない必須アミノ酸が豊富。また、ウズラの肉には多くのビタミンが含まれており、ミネラルとともに人体の代謝過程で重要な役割を果たしています。

その効果と効能を挙げると
・ 老化防止:ビタミンB2が脂肪の酸化を防ぎ老化防止に効果を発揮。
・ 骨粗鬆予防:ビタミンB2やビタミンKが骨の形成を促し骨粗鬆を予防。
・ 貧血予防:鉄分やビタミンB12が新しい赤血球を作り出し貧血予防に効果。
・ 美容効果:リボフラビンというビタミンB2が豊富に含まれ皮膚や髪の毛の健康に効果的。

ビタミンB群が多く含まれているので、食べ物から吸収した糖質脂質、タンパク質をエネルギーに変える働きもあるし、ビタミンKには骨の形成を促す役割があるから身体つくりには最適な食材。
つまり成長期のお子さんにはピッタリ!でもここまで書いていてふと思ったのは、子供はウズラは食べたがらないよなってこと。
やはりお年寄りや働き盛りの人向けで、体調を崩しがちな人に骨までバリバリ食べてもらうのが一番かな。

ちなみにウズラについて調べていたら卵の茶色い模様について面白いことが書いてありました。
この模様の正体は、お母さんからの血液によるもの。だからウズラによって模様は違うけど個体による柄は同じ。
ということは、卵の模様からウズラが判明できるという、まるで人間の指紋判定のようで面白いですね。

 

栄養価の高いお肉、ウズラをもう少し詳しくお知りになりたい方はこちらをご覧ください。
☛ お子様の成長期を後押しする 「うずら(鶉)」

隼 Toshi
東京都港区六本木4丁目4−2 地下1階 ヒルサイドパレス六本木

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
渋谷セントラルクリニック代表
一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ     

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