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がん予防にたっぷりキノコのスープとカレー

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インフルエンザやアレルギーの予防にも

『サラダを作る時は、キノコを加えましょう』
キノコの消費量が高いほど癌のリスクが低いという研究発表を載せたニュースレターが海外から届きました。
これは50年以上、約2万人のがん患者のデータを分析した結果で、毎日18グラムのキノコを食べた人は、食べなかった人に比べて癌のリスク(特に乳癌のリスク)が45%も低かったそう。

きのこ類に含まれているβ-グルカンという食物繊維の一種には、免疫力を高めてウィルスやがん細胞の増殖を抑える作用があり、がん予防だけでなくインフルエンザやアレルギーの予防・改善効果もあると考えられています
また、キノコに豊富な抗酸化物質が酸化ストレスから守ってくれることも理由のひとつ。

とはいえ毎日サラダでは飽きてしまうので、スープにするのがオススメです。
蓋が閉まらないほどぎっしりのキノコも、火を通すと驚くほどの量が胃にスルリ!

キノコの旨味は昆布だしの22倍!

スープを堪能したあとは、スパイスやペーストでタイ風味のカレーにアレンジ。

キノコには三大うま味成分のうちグルタミン酸とグアニル酸の2つが豊富なため、キノコ自身の中で相乗効果が起こります。
その
強度は昆布出汁を1とすると、しめじで約6倍、エリンギでは約22倍!
さらに複数種類を一緒にとれば一層うま味が強く出て、お塩だけでも驚くほど芳醇なスープになります。

ちなみにキノコの中でも白しめじは、前立腺がん進行を遅らせる可能性があるとの研究結果も発表されているので、男性の方は加えてみると良いかもしれませんね。

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ     

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