ザクロ酢とバルサミコ酢はどっちが健康に良い？

ピエールが主宰する「FAM」の人気メニューである地中海酢豚は、南イタリア料理のアグロドルチェをオマージュしたもの。

アグロ＝酸っぱい、ドルチェ＝甘いで直訳すると「甘酸っぱい」という意味で、まさに酢豚なのです。

私は酸味を出すのに主にザクロ酢、バルサミコ酢が使用していますが、それぞれ異なる健康効果があります。
特徴が少しずつ違うので、それぞれの特徴を知って上手に使い分けることが大切です。

 

ザクロ酢とバルサミコ酢の特徴

・消化促進:バルサミコ酢の方が消化を促進させる力が強いです。

・血糖値:バルサミコ酢は血糖値のコントロールに役立ちますが、ザクロ酢にはその効果はありません。

・抗炎症作用:ザクロ酢は慢性の炎症を減らしてくれるため、がん、認知症などのリスクがある方にはおすすめです。残念ですが、バルサミコ酢にこうした効果はあまりありません。

・免疫力の向上:ザクロ酢に含まれるビタミンやミネラルは免疫系の機能を高めてくれます。

使い分けのポイント

ザクロ酢とバルサミコ酢いずれもアンチエイジングに良いとされています。

胃腸の調子を整えたい人や血糖値が高い人にはバルサミコ酢がおすすめです。
一方、免疫力を高めたい人やがん、認知症、美肌対策を求める人にはザクロ酢が適しています。

わたくしピエールがいる時は、お客様の体調やワインとの相性に応じて、これらのお酢の割合を調整しながら提供していますので、FAMにぜひお越し頂き、ご賞味くださいませ。

皆様もぜひ、自分に合ったお酢を選んで健康維持に役立ててください。

【FAM】
東京都港区赤坂2丁目18−19 シャレーⅡ B104

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〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療（precision medicine）を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ