美肌と美腸へと駆け上がるスープ
美肌への最短距離スープ
Dr.ピエールには定期的に友人に振る舞う通称’美肌への最短距離スープ’がある。
具材はプリプリのハマグリ、大ぶりの立派な白しめじと原木しいたけ。
丁寧にスープに仕立てたら、ひとつまみのお塩だけで十分なほどの美味しさ。
しいたけやしめじにはメラニン色素の生成を抑制する物質チロシナーゼ阻害物質やビタミンB群が含まれているので美白には欠かせません。
ハマグリに含まれるグリシンや亜鉛は、肌の潤いや張りを保つなどの美容効果があるのでニキビや肌荒れも防ぐのにもgood。
でも何よりも大事なのが食物繊維。
腸内環境が良くないとお肌の善玉菌の調子も悪くなるから、美しいお肌のためには細菌叢は整えておきたい。
その点、キノコ類の不溶性食物繊維は腸の働きを活発にしてくれるし、ハマグリに含まれるマグネシウムは腸内で水分を引き寄せ、便をやわらかく膨張させる効果があります。
そのためこの二つを使ったスープは便秘解消のためのみならず、腸内環境を整える最強のコンビと言えます。
今回はビタミンA補給にカブを合わせましたが、ハマグリ、キノコベースに色々なお野菜を合わせての美肌スープは無限のパターンがあります。
日差しが強くなってきた今日この頃、是非お試しくださいね。
ハマグリとキノコの美肌スープ 医食同源レシピ
【材料】
ハマグリ : 4個
白しめじ : 1/2株
しいたけ : 2枚
カブ : 2個
野菜ストック : 1カップ
塩 : 少々
【作り方】
① 鍋にハマグリとひたひたの水を入れ、蓋をして中火にかける。
② 貝の口が開いたら火をとめ、蒸し汁と具に分けておく。
③ 空いた鍋に野菜ストックとカブ、しめじ、キノコを入れて弱火にかけ、カブが柔らかくなるまで煮る。
④ 蒸し汁とハマグリを戻し入れ、味見をしてお塩を少々加えたら完成。
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ