

栄養豊富なシソ科の一年草「エゴマ」 えごま
エゴマは、大葉などと同じシソ科の一年草で、旬は6月〜8月頃です。
葉にはやや独特な香りがあり、日本では紫蘇のほうが馴染み深いものの、韓国料理の普及により、国内のスーパーなどでも一般的に見かけるようになってきました。
栄養素
エゴマの葉には、ペリラケトンやエゴマケトンといった香り成分が含まれています。
さらに、β-カロテン、ビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化ビタミンも豊富です。
エゴマの主な栄養成分(韓国産)(可食部100gあたり)
・カリウム・・・・・・・858㎎
・カルシウム・・・・・・545㎎
・鉄分・・・・・・・・・6.4㎎
・マグネシウム・・・・・490㎎
・ビタミンE・・・・・・5.1㎎
・ビタミンC・・・・・・136㎎
・β-カロテン・・・・・7.9㎎
・ポリフェノール・・・・351.2㎎
・クロロフィル・・・・・171.3㎎
効能・効果
エゴマの葉には、強い抗酸化作用をもつω-3脂肪酸やビタミンC、E、β-カロテンが豊富に含まれています。
これらは、免疫力の向上、老化防止、生活習慣病予防に効果があるとされています。
また、独特の香り成分には以下の働きがあるといわれています:
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殺菌作用
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消臭効果
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アレルギー症状の緩和
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コレステロール分解
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細胞膜の再生促進
東洋医学的側面
・寒熱:温(穏やかに体を温める)
・昇降・収散・潤燥:昇(気や熱を上昇させる)・散(気を体の外へ出す作用)
・臓腑:肺・脾
・五味:辛(発散、気を巡らせる作用)
・毒性:無毒
栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法
選び方:
鮮やかな緑色でみずみずしく、虫食いや変色のない葉を選びましょう。
保存方法:
乾燥しやすいため、湿らせたキッチンペーパーで包み、袋に入れて冷蔵庫へ。
もしくは、水を入れた容器に軸を浸けて立てた状態で保存すると、1〜2週間程度は鮮度を保てます。ただし、できるだけ早く食べるのがベストです。
調理のポイント:
エゴマの葉に豊富に含まれるオメガ3脂肪酸は、加熱に弱く酸化しやすいため、加熱しすぎないことが重要です。
そのまま焼き肉を巻いたり、醤油漬けにするなど、生で食べる調理法が栄養を最大限に活かせます。
また、肉類と一緒に摂ることで脂質代謝を助け、動脈硬化や生活習慣病の予防にも効果的です。