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疲労回復にタウリンたっぷりの「赤貝」 あかがい

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    赤貝はフネガイ目フネガイ科に属する二枚貝です。きれいなオレンジ色でコリコリとした歯ごたえと甘みのある貝です。

    赤貝の名前の由来にもなっている特徴は、ヒトと同じヘモグロビン系の赤い血(体液)を持っていることです。

    赤貝の旬は1月~3月です。冬から初春の寒い時期のものが一番美味しいとされています。

    栄養素

    赤貝は高タンパク低脂質であり、タウリン、ビタミンB12、鉄、亜鉛などが豊富に含まれています。

    赤貝に含まれるビタミンB12や鉄分は、悪性貧血にも効果があります。タウリンにはアルコールの分解を助ける効果もあるので、お酒のつまみを赤貝などの魚介類にすると良いかもしれません。

    倦怠感や頭痛、イライラ、朝スムーズに起きられないなどの症状があるとき、女性は鉄欠乏性貧血になりやすいので、鉄分やビタミンB12を多く含む赤貝はおすすめの食材と言えるでしょう。

    赤貝の栄養成分(可食部 1個(むき身) 20g あたり)

    ・エネルギー・・・15kcal
    タンパク質・・・2.7g
    脂質・・ 0.06g 
    炭水化物・・・0.7g
    ビタミンA・・・7μg 
    ビタミンE・・・0.18mg 
    ビタミンK・・・0.2μg
    ビタミンB1・・・0.04mg 
    ビタミンB2・・・0.04mg 
    ナイアシン・・・0.5mg 
    ビタミンB6・・・0.02mg
    ビタミンB12・・・11.84μg
    葉酸・・・4μg 
    パントテン酸・・・0.2mg 
    ビタミンC・・・0.4mg
    ナトリウム・・・60mg
    カリウム・・・58mg
    カルシウム・・・8mg 

    マグネシウム・・・11mg 
    リン・・・28mg 
    ・・・1mg 
    亜鉛・・・0.3mg 
    ・・・0.01mg

    効能・効果

    ◆タンパク質
    赤貝に含まれている栄養で注目すべきは、タンパク質です。筋肉や血液、皮膚、爪、臓器などを作るために不可欠であり、不足すると免疫力が低下してしまうことから、さまざまな病気を引き起こす原因となってしまいます。また、エネルギー源としての利用や、酵素やホルモンの材料にもなっている大切な栄養です。

    ◆タウリン
    血圧やコレステロール値、血糖値を下げる効果があります。 肝臓機能を高めてくれるので解毒効果があります。むくみや息切れ、動悸などの症状を改善します。また、体重減少を助ける、目の機能向上、消化吸収の効果があります。

    ◆鉄分
    血液の主成分となる栄養素で、貧血予防、酸素を運んだり筋肉の収縮を助けたり、エネルギーの生産を手助けするなどの働きがあります。ヘモグロビンの構成成分は鉄なので、貧血気味の方に大変おすすめです。

    ◆ビタミンB12
    ビタミンB12の含有量はトップクラスと言われています。ビタミンB12も鉄と同様に貧血を防ぐ働きがあり、からだをを作ってくれるタンパク質を合成したり、修復したりしてくれる役割を持っています。

    ◆グルタミン
    グルタミンは非必須アミノ酸の一種で、体内に最も多く含まれるアミノ酸です。筋肉の分解抑制、消化管機能のサポート、免疫力向上、傷の修復などに効果があると言われています。風邪を引いた時、疲れが溜まっている時、運動をした時など、からだにストレスがかかっている時は大量に消費されるため、食材からも積極的に摂取して欲しいアミノ酸です。

    東洋医学的側面

    ・寒熱:寒(体の熱を冷ます)
    ・昇降・収散・潤燥:潤(体を潤す性質)
    ・臓腑:脾、胃、肝、腎
    ・五味:甘
    ・毒性:なし

    血を養う
    膵胃を温める
    低下した胃の働きを高める、食欲不振、胃もたれ

    栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

    赤貝本来の味を楽しむにはお刺身です。そのほかには寿司種、酢の物、酢味噌和えなど生食が一般的です。
    サイズが小さいものや鮮度が落ちてしまったものは茹で貝にしたり、佃煮にしても美味しいです。赤貝は味が濃いので、濃い目の味付けをしても独特の風味があります。

    赤貝の冷蔵での保存期間は、冷蔵室で2~3日になります。赤貝はしっかりと砂抜きを行うことがポイントです。
    冷凍保存の場合は2~3週間になります。

     

    【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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