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腸内の脂肪を吸着してくれる「えのき(榎)」 えのき

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エノキというと白く細長いイメージがありますが、元々野生のえのきたけは、傘が大きく2~8㎝もあり粘性があります。

よくスーパーなどで売られているえのきはもやしのように日光を当てずに軟白栽培された物です。

えのきは食物繊維の多いことやダイエット効果ならびにストレスに対する効果が期待できる成分が含まれており、健康や美容のために取り入れる方が増えています。

天然もののえのきの旬は10~11月です。店頭に並んでいるえのきのほとんどは人工栽培のため実質的に旬はないです。

栄養素

えのきは低カロリーで食物繊維を多く含んでいます。えのきの食物繊維含有量は100gに3.9gも含まれており、不溶性食物繊維が多く含まれています。

えのきには、キノコキトサン(キトグルカン)とよばれる成分が含まれており、腸内で脂肪や有害物質を吸着し排除してくれます。また腸内の善玉菌の増加に役立ちます。

えのきの主な栄養成分(可食部100gあたり)

蛋白質・・・・・・・・・2.7g
脂質・・・・・・・・・・0.2g
ナトリウム・・・・・・・2㎎
炭水化物・・・・・・・・8g
食物繊維・・・・・・・・3.9g
水溶性食物繊維0.4g不溶性食物繊維3.5g)
鉄分・・・・・・・・・・11㎎
マグネシウム・・・・・・15㎎
ビタミンB6・・・・・・0.1㎎
ビタミンC・・・・・・・1㎎
ビタミンD・・・・・・・0.9㎍

効能・効果

免疫力向上・正常化:エノキキトサンには免疫細胞の活性化・インターフェロンの生成促進作用があり、がん抑制効果があります。

貧血予防・血行改善:えのきは鉄分を多く含み、造血にもかかわる成分である葉酸や、亜鉛などが含まれています。

精神安定・酢取れる緩和:えのきにはギャバやパントテンサンが含まれており、リラックスや精神安定に役立つ成分とされています。

疲労回復効果:ビタミンB1を含んでおりエネルギー供給や疲労物質の代謝を促す効果が期待されます。

ダイエット効果:えのきに含まれるキノコキトサンは小腸で脂肪を吸収する膵臓リパーゼを阻害し、体脂肪低減効果が期待されます。

東洋医学的側面

・寒熱:平(体を温めも冷やしもしない)
・昇降・収散・潤燥:特になし
・臓腑:脾・胃
・五味:甘(補い滋養する作用)
・毒性:化痰・解毒・通便

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

えのきの保存には買って来たままの袋状態の保存は避けて下さい。そのまま保存すると水滴が袋の中に充満して劣化を早めますので袋から出して、新聞紙などでくるんで、袋に入れて冷蔵庫(野菜室)で保存して下さい。

干しえのきにして保存するには、えのきの石づきを取り、数時間から1日くらい天日干しにすると出来ます。

油の吸収が良いのでなるべく油を使わずに、焼いたり煮たりして調理するとよりヘルシーに食べる事が出来ます。
生のえのきに含まれている蛋白質(フラムトキシン)には、容血作用があるので良く加熱して食べるようにして下さい。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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