10種のアミノ酸で疲労を回復する「すっぽん(鼈)」 すっぽん
すっぽんは古くから滋養強壮の効果があることやコラーゲンなどの美容によい成分が含まれていることで良く知られています。旬は冬です。
栄養素
すっぽんには必須アミノ酸という体内で作ることが出来ない10種類のアミノ酸が全てが含まれており、いろいろな疾患を予防します。
すっぽんの甲羅には、2㎝くらいのゼラチン質があり、それを煮込んでスープなどにすることによりコラーゲンを取り入れることが出来ます。また、血液をサラサラにして中性脂肪を減らす働きのあるリノール酸、ビタミンB群が含まれており、葉酸や鉄分などと一緒に摂ると貧血を防ぐことができます。歯や骨を強くするカルシウムが含まれており、イライラも解消します。
すっぽんの栄養成分(可食部肉100gあたり)
・タンパク質 ・・・・・・・・・・・・ 16g
・脂質 ・・・・・・・・・・・・・・ 13g
・コレステロール ・・・・・ 95㎎
・ナトリウム ・・・・・・・・・・ 69㎎
・カリウム ・・・・・・・・・・ 150㎎
・炭水化物 ・・・・・・・・・・ 0.5g
・カルシウム ・・・・・・・・ 18㎎
・鉄分 ・・・・・・・・・・・・ 0.9㎎
・マグネシウム ・・・・・・ 10㎎
・ビタミンC ・・・・・・・・・ 1㎎
・ビタミンB6 ・・・・・・・ 0.1㎎
・ビタミンB12 ・・・・ 1.2㎍
・ビタミンD ・・・・・・・ 3.6㎍
効能・効果
透明感のある若肌を作る:アミノ酸が体内でコラーゲンを作ります。
免疫力を高める:リノール酸、鉄分、亜鉛、カリウムなどがバランスよく含まれています。
ダイエット効果:リノール酸は血圧を下げ中性脂肪も減らします。
冷えを解消:リノール酸で血液をサラサラにして血のめぐりをよくします。
疲労回復・倦怠感を解消:豊富に含まれているアミノ酸の中でも、ロイシンやイソロイシン、バリンには、高い疲労回復効果があります。
東洋医学的側面
・寒熱:平(体を温めも冷やしもしない)
・昇降・収散・潤燥:潤(体を潤す性質)
・臓腑:肝、腎
・五味:甘(補い滋養する作用)
・毒性:なし
栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法
すっぽんの甲羅から出るエキスの効果は腎陽をもたらし身体の芯から潤いを与えます。漢方薬でも鼈甲(べっこう)は高価な生薬ですが比較的即効性の高い生薬です。
すっぽんの栄養がもっとも効率よく摂ることができ、人気があるのはやはりお鍋でしょう。昆布や料理酒、醤油などと、野菜や豆腐などを煮込みます。ダイエットや健康管理にはお勧めです。