③ 膀胱がん 予防するお食事ってあるの?
Dr.大友
渋谷セントラルクリニック エグゼクティブディレクター
膀胱がんを予防する食事とか飲み物ってあるのかな。
Dr.小池
JR東京総合病院泌尿器科部長
はい。
Dr.大友
どうしてかと言うとね、仕事でペンキを塗ったりなんかする人。この話を聞くとあまり居心地良くないと思うんですよね。
Dr.小池
そうですね。
Dr.大友
仕事も変えられないし。どうしたらいいかなと思って。
Dr.小池
はい。よく言われてるのは膀胱はお小水の通り道なんでね。水分が大事。特に緑茶がお勧めですね。
Dr.大友
緑茶。
Dr.小池
緑茶が非常にいいという風に言われていますね。
Dr.大友
緑茶があると膀胱がんを少し予防する効果がある、と。
Dr.小池
少しある。という風には言われていますね。
Dr.大友
何%くらい予防するのですか。
Dr.小池
そうですね。6%くらい。そんなにめちゃめちゃ高い訳じゃないとは思うんですけども、予防という意味では非常にいいのかなと思います。
Dr.大友
水をたくさん飲んだらいい。とかそういうのないんですか。
Dr.小池
水をたくさん飲むことも非常に大事だと思います。はい。
Dr.大友
それはどうしてですか。
Dr.小池
やはり膀胱に汚いおしっこを溜めるっていうのが良くないからですね。
Dr.大友
なるほど。
Dr.小池
常にきれいなおしっこを出すという意味で水をいっぱい飲んでいっぱい出すというこの繰り返しが大事。
Dr.大友
濁っていない。きれいなおしっこにする。
Dr.小池
そうですね。
Dr.大友
手術の時とかにカテーテルを入れると濁ったおしっこの人っていらっしゃるんでね。気を付けたいですね。
Dr.小池
たまにいらっしゃいますね。
Dr.大友
お茶がいいって話ですが、コーヒーどうですか?
Dr.小池
コーヒーも悪くはないと思います。
Dr.大友
ただ、緑茶の方がいい。
Dr.小池
緑茶の方がいいと思います。
Dr.大友
食べ物では何かありませんか。
Dr.小池
食べ物ではフルーツ。
Dr.大友
フルーツ。
Dr.小池
あとはアブラナ科の野菜がいいという風に言われていますね。
Dr.大友
フルーツもたくさんありますけど。ビタミンCが多いような柑橘系のものとかがいい?
Dr.小池
柑橘系のものとかがいいと思いますね。
Dr.大友
前に泌尿器科的にはすごくいいフルーツがあるって聞いたことがあるんですけど。
Dr.小池
クランベリー。
Dr.大友
クランベリー。
Dr.小池
はい。クランベリー。
Dr.大友
クランベリーどういいんですか。
Dr.小池
カテーテル(お小水の管)が入っている人とかで、管がよく結構詰まったりすることとかがあるんです。そのクランベリージュースを飲むと。
Dr.大友
詰まる、とはおしっこが詰まったという意味?
Dr.小池
そうですね。
Dr.大友
固まっちゃって。
Dr.小池
固まっちゃって。そうですね。それをクランベリージュースを飲むと多分お小水が酸化するんだと思うんですけども。それが防げるという報告があって、学会とかでもよくクランベリージュースが置いてあるんです。
Dr.大友
それ慈恵医大だけのノウハウじゃなくて。
Dr.小池
じゃなくてですね。実際にあ名な話なんです。
Dr.大友
じゃあ特にベリー系がいいということですね。糖尿もあんまり良くないって話だったら、血糖値が上がりすぎない意味においてもベリーはいいですね。
Dr.小池
いいと思いますね。
Dr.大友
他はどうですか。食べ物だったりで。
Dr.小池
そうですね。野菜をやはり。
Dr.大友
特にアブラナ科。
Dr.小池
そうですね。アブラナ科。ブロッコリーとか。カリフラワーとかキャベツがいいと言われてますね。
Dr.大友
なるほど。どれくらい食べたらいい?
Dr.小池
お茶碗で3杯くらいですかね。
Dr.大友
お茶碗って小さいのか大きいのか。
Dr.小池
一応大きい方が。
Dr.大友
一日3回。
Dr.小池
そうなんです。
Dr.大友
結構大変。
Dr.小池
結構大変なんですよね。
Dr.大友
でも少なくともペンキを日常的に塗っている人は食べた方がいいですね。
Dr.小池
そうですね。
Dr.大友
他に煙草を吸う人とか、もう絶対ですね。
Dr.小池
絶対やった方がいいと思いますね。
Dr.大友
そう言うと外来で先生もよく言われると思うんですけど、ジュースにしちゃだめですか?
Dr.小池
あ~。
Dr.大友
なりますよね。どうですか?ジュース。
Dr.小池
ドロドロとしたものであればいいんですけども。ちょっと食感が残るくらいの。個人的には水溶性ビタミンの問題とかもありますので、あまりジュースってのはよろしくないかな。
Dr.大友
火を入れるとビタミンが壊れてしまうとか。
Dr.小池
そうですね。
Dr.大友
ドロドロにするというのは、食物繊維が残った方がいいということですね。
Dr.小池
そうですね。
Dr.大友
食物繊維。例えば腸内環境を整えるために必要という理解でよろしいですか。
Dr.小池
そうですね。そういうことでいいと思います。
Dr.大友
であれば少しは一日3回摂るのが難しければ一部は少しジュースにしてもいいよということですね。
Dr.小池
はい。
Dr.大友
僕なんか外来では食後に摂ってくださいと言うんですけどね。
Dr.小池
はい。
Dr.大友
ちょっとお肉と一緒に。それ、どうですか。
Dr.小池
いいと思いますね。
Dr.大友
本当ですか。。。僕は結構そうやって指導してるんですけど。いいのかなと思って。
Dr.小池
うーん。いや。
Dr.大友
いきなりジュースだけ飲まない方がいいよ。みたいな。いきなりジュースじゃ消化吸収ができないでしょと思って。
Dr.小池
あ~。そうですかね。いや僕はでも全然問題ないと思います。
Dr.大友
なるほど。
Dr.小池
食後でも。
Dr.大友
食後でも。あとはどうですか。その他にいい?
Dr.小池
あとは雑穀とかナッツとか。そういった物が非常にいいという風に言われていますね。
Dr.大友
抗酸化物質が効く?
Dr.小池
そうですね。はい。
Dr.大友
他にはミネラルとかセレンとか食物繊維が多い物が良いということ?
Dr.小池
そうですね。
Dr.大友
他のがんと同様に膀胱がんでも有効ということですね。
Dr.小池はい。
Dr.大友
よく分かりました。
大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター
日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)
免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手で東洋医学にも造詣が深い。
またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共あする美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。
小池祐介 JR東京総合病院泌尿器科部長
日本泌尿器科学会専門医指導医、泌尿器腹腔鏡技術認定医、日本排尿機能学会認定医、がん治療認定医、日本臨床腎移植学会腎移植認定医
趣味は90年代洋楽ロック鑑賞となかなか上手くならないゴルフ