明日葉は生活習慣病の救世主かも

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明日葉は驚くべき栄養の宝庫

伊豆大島の明日葉は‘今日、葉を摘んでも明日には新芽を出す‘と言われるほど黒潮と火山のパワーを取り込んだ強い生命力を持つ野菜。

江戸時代から根っこは朝鮮人参の代わりとして用いられるほどの滋養に富んだ薬草として知られていましたが、現代の視点から見ても生活習慣病を防ぐのに必要とされる全ての栄養素を含んでいるまさにミラクルなお野菜。

特筆すべきは クマリンやカルコンといった苦味のある黄色いポリフェノール
苦いものは身体に良いという説の通り、動脈硬化や認知症の予防、アレルギーに良いとされています。
海外のコンベンションでも、ちょくちょく日本発のサプリメントや健康茶としてよく目にします。

でも明日葉が最強なのはポリフェノール以外の ビタミンミネラル食物繊維 まで完璧に揃っているから!
体内でビタミンAの原材料となるβカロテンはトマトの10倍だし、なかなか野菜から摂るのが難しい亜鉛も豊富に含まれているからホルモンを働きやすくして免疫力アップや細胞の再生にも必要不可欠。
この成分の種類の豊富さを見ているメタボはもちろんのこと、食べ続ければ今や国民病と言っても良いドライアイは劇的に良くなると思うよ。

 Dr.ピエール流・明日葉を健康的に食す

いかにも健康に良さそうな明日葉が、今までなぜDr.ピエールの食卓に乗らなかったのかと考えると、たぶんレパートリーが天ぷら&青汁しかなかったから。
せっかくヘルシーに食べようと思っているのに揚げ物にしてしまうのも気が引けてしまうし、また揚げ物にしてしまうと野菜の個性が消えてしまうのも理由かな。

そこでご紹介したいのが明日葉と海苔の炒め物。
これが苦味と旨味のバランスが良くてがびっくりするほど美味!
海苔を一緒に炒めることで、ただでさえ多かったβカロテンと水溶性食物繊維が倍増し、これ以上ない健康的な一品に!!

伊豆大島では青唐辛子が有名ですが、これを使ってアーリオ・オリオ・ペペロンチーノにしたら、同じく火山の島であるコルシカ島で栽培されるヴェルメンティーノ種のワインにも合うかなと思ったり。

明日葉がこれまで以上に食卓に上がる回数が増えること間違いなしのレシピでした。

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
 渋谷セントラルクリニック代表
 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ 

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