お肉を食べれば1km走ったのと同じカロリー!?
シャトーブリアンが希少なわけ
名古屋のステーキの名店、キッチンリボン。
ここの名物はなんといっても絶妙な焼き加減で、塔のように鎮座するシャトーブリアン。
シャトーブリアンはヒレの中心部分。
そもそもヒレ肉自体が1頭から3%ほどしかとれないのでシャトーブリアンになるとその量は極めて少なく、牛1頭からわずか600g程度だそう。
希少性もさることながら、その味わいも唯一無二。
人も牛も同じで運動量が多いほど筋肉は硬くなるので、牛の体の中で最も運動量の少ない部位のシャトーブリアンは非常に柔らかな食感。
しかも通常お肉の柔らかさは霜降り肉のように赤身に脂身が混じることによって生まれるのですが、赤身肉であるにも関わらず柔らかさが保たれているのが特徴!
お肉は食べるだけでカロリーを消費する!? 教えてドクター
Dr.ピエールは絶賛ダイエット中ですがお肉は欠かさずに食べるようにしています。
その理由はお肉は食べるだけでカロリーを消費するから。
消化吸収で消費されるカロリーは栄養素ごとに異なり
脂質のみの場合:約4%
糖質のみの場合:約6%
そしてタンパク質のみの場合 : 約30%
と断トツの量!
つまり300kcalのステーキを食べた場合は60kcalを消化で使っているということ。
60kcalと聞くとわずかと感じるかも知れませんが、体重60kgの人だと1kmは走らなきゃ消費できない数字。
消費カロリーはよく噛んで食べた方が高くなるので、ゆっくりと食べる時間がある時に向いています。
お肉と適度な断食を加えることで、Dr.ピエールもここ3ヶ月で5kgの減量に成功中!
Dr.ピエールのちょっと一言 ”タンパク質の重要性について”
私たちの体を構成する成分のうち、体重の20%はタンパク質でできています。
タンパク質はアミノ酸が無数に結合した物質ですが、そのアミノ酸のうち体内で合成できない必須アミノ酸9種類は、食べ物などから食事由来のアミノ酸として摂取する必要があります。
もし、食事などから必須アミノ酸を一切摂る事ができなければ、体を構成するタンパク質が作られなくなり生命活動を維持する事はできません。つまり、食事からタンパク質を摂取することは命にも関わる重大な事なのです。
私たちは毎日の食事の中で肉や魚、大豆製品などからタンパク質を摂り、それを消化してその中に含まれる必須アミノ酸を吸収する事ではじめて体に必要なタンパク質を合成することができるのです。もちろん、その他のタンパク質の不足を補うという意味でも重要です。
また、私たちの体内にあるタンパク質は、毎日髪や爪が伸びたり皮膚が垢となって剥がれ落ちたりするように、古くなったタンパク質が1日に約300~400gも失われています。
食事から摂取したタンパク質は、体の組織を作る材料となったり、酵素やホルモン、神経伝達物質の材料にもなったりするため、タンパク質が不足すれば体を維持するさまざまな機能が損なわれる恐れがあるのです。
その他にも、筋肉の中にあるタンパク質は糖質(ブドウ糖)が不足した場合などに備えたエネルギーとしての役割なども担います。
このように食事から摂るタンパク質は、体を正常に機能させるために不可欠となるさまざまな役割を果たしています。
私たちとアミノ酸とはまさに運命を共にしているといっても言い過ぎではないのです。
ちなみにプロテインのような加工されたものではカロリーは消費されないので、太りたくないときはお肉を避けるのではなくタンパク質たっぷりの赤身肉をよく噛んで食べるのがベストですよ。
キッチンリボン
愛知県名古屋市昭和区菊園町4-24
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ