脂肪の場合 しぼうのばあい

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脂肪の場合

糖質同様、脂肪についても呼吸商を求めることができます。脂肪だけが燃焼したときの呼吸商は0.707になります。ただし、体内におけるエネルギー消費の過程では、脂質の燃焼が多くなるような有酸素運動を行なっている時であっても糖質が消費されます。したがって、脂質だけを消費することができないため、脂質が100%燃焼した場合であっても。呼吸商は0.707になりません。脂質には炭素と水素の数によって種類がたくさん存在しますが、そのうちの1つ「トリステアリン(化学式:C57H110O6)が燃焼する時の式を見てみましょう。
2C57H110O6(トリステアリン酸) + 163O2
→ 114CO2(二酸化炭素)+ 110H2O(水) + エネルギー
(トリステアリン酸の呼吸商) = 114CO2 ÷ 163O2
             ≒ 0.7

ところでなぜ呼吸商が重要なのでしょうか。
一般的に、私たちが食事で摂取する栄養素は、糖質、脂質、タンパク質です。栄養素が持っている炭素・水素・酸素の比率はそれぞれ異なっています。糖質を見ると、炭素と酸素を同じだけ持っているため、酸素の消費が少なくてすみますが、産生するエネルギーは少なくなります。(糖質のエネルギー:4kcal/g)対して、脂質の場合は、持っている炭素の数に比べて酸素が非常に少ないため、燃焼してエネルギー産生のためには多くの酸素を必要とします。このことは、有酸素運動を行っている際には脂肪を燃焼しやすいという事実と繋がります。脂質が産生するエネルギーは9kcal/gと糖質の2倍以上になります。タンパク質の産生エネルギーは約4kcal/gですから、同じ1kgの体重を落とすにも、筋肉と比べると、脂肪の場合は2倍の労力をかけてなければならないということです。つまり、呼吸商を求めることで、その栄養素がエネルギーに替わる際にどの程度の酸素を必要としているのかが分かります。

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