

ホタルイカと一緒に食べるチャーハンは太らない!?
ホタルイカのワタのコクが決め手
青山のお気に入りのレストランで「チャーハンリゾット」という新しい逸品をいただきました。
食べてみると、リゾットというよりも餡かけ炒飯が一体化したような美味しさ。炒飯というとパラパラが主流ですが、ピエール的にはしっとりタイプや餡かけも大好きです。
ちなみに「福建炒飯」と呼ばれる餡かけ炒飯は実際には福建料理には存在せず、香港などで人気の品。ナポリタンがナポリにないのと似たような感じです。
この炒飯の味の要はというと、ホタルイカのワタ部分。噛むとその旨みがお米や餡によく絡んで、味わいが膨らみます。
そしてこのワタ部分は実は健康的にも要。近年の研究で「ホタルイカのワタには血中や肝臓の脂質を低下させる効果がある」と発表されています。
肝臓ケアと美肌に効果的な栄養素たっぷり
前にイカにはタウリンが多く含まれ、肝臓から脂肪を排出して脂肪肝を防いだり中性脂肪を減らしたりする効果があるとお話しましたが、ホタルイカは内臓ごと食べるのでその効果も倍増!
そういった理由から、どうしても油と糖分が多めな中華の締めとして今回チョイスしていただきました。
また、皮膚を潤すビタミンAや老化を予防するビタミンEも豊富で、美肌効果にも期待できます。
ちなみにホタルイカをよく食べる富山県の男性には肥満が少ないのではと思い調べてみたら、BMI(肥満度)を元にしたランキングではなんと、富山の男性は全国で5番目にスリムということが判明。ホタルイカと肥満防止には関連性があるかもしれません。
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ