尾崎雌牛ユッケに感じる色っぽさ

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ウェルエイジングな牛

幻の和牛と評される「尾崎牛」。

というのも、防腐剤などを一切使わず独自にブレンドした飼料を与え、飲ませるお水も自然の湧水と徹底してストレスフリーに育てているから。
結果としてウシを老化ではなく完熟へと導くため、ウェルエイジング牛とも言えます。

毎月30頭ほどしか出荷されない艶やかな尾崎牛の中でも特に貴重な雌の赤身ユッケ。
それに合わせて、神の雫や金田一少年の事件簿で知られる樹林さんがお持ちになられたのが、1994年のラミッションオーブリオン。

旨みが美しく表現された赤身に、年月を経てタンニンが綺麗に表現されるようになったワインのマリアージュは格別でした。

感染症に気を付けて身を守る

コロナウィルスが席巻している時期だけにお食事中に話題になったのは感染症のこと。

そういえばユッケが食べられなくなったのはO-157食中毒事件が契機でした。
2011年の時は焼肉屋さんが潰れるほど敬遠されていましたが、手指や調理器具をしっかり殺菌すれば起きない騒ぎだったとも言えます。
消費者も感染症に対して賢くなる必要があると思います。

お店でも生ものを最初に買って、カゴに入れたまま歩き回るのは食中毒のリスクを高めます。
自分の身を守るためにはお肉お魚を買うのは最後にするのが肝要。

美味しさと自分の身をどう守るのかを考えて美食、健食ライフをおくりたいですね!

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ

この記事を書いた人

関連するカテゴリ

関連する記事はこちら