奄美大島で幻の海老を食すの巻

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幻の海老、セミエビ!

龍が通るという伝説がある浜に佇むプライベートホテル。
ここで週末を過ごすのは世界を旅してきたDr.ピエールにとっても贅沢な体験。

船をチャーターして向かうは市場。
梅雨明け間近のこの時期は伊勢海老が禁漁。
でも伊勢海老に勝るとも劣らない食材を発見!
それはセミのような形をしていることから、セミエビ。英語ではスリッパ海老と呼ばれています。

九州や四国の太平洋側、沖縄の周辺といった温暖な海に生息していますが、その漁獲量は旬の時期を判断できないほどに少ない。
しかも活けを食すのが最良とされているので産地でほとんど消費されてしまい、幻の海老とも言われ伊勢海老の2倍強という高級なお値段がつくことも。

セミエビの知られざるパワー   医食同源効果

これを海老好きのDr.ピエールはお刺身と蒸しの2種類で楽しむことに!
活きたままを捌いて貰ったから、一生忘れないのでは無いかと思うほどプリップリの食感。
島には木々が多く豊富なプランクトンがおり、それを食べた貝を餌にしているからか、独特な甘味と旨味の濃厚さが魅力的!

さて、この最高のエビをどのように味付けして食べるのかは悩ましいところ。
用意したのは醤油胡椒わさびの4種類。
もちろんどれを合わせても最高ですが、お刺身に塩と胡椒の組み合わせは今までにない取り合わせだったかも…。

奄美大島と同様にビーチと山で構成されるコルシカ島で栽培されているヴェルメンティーノと一緒に合わせたら昇天もの!蒸したものは大胆に真っ二つにして大振りで食します。
肝を潰すようにワサビと少しの醤油をつけたらこれまた別世界の美味しさ。

セミエビは美味しいのみでなく栄養価も高く、タンパク質が豊富でありながら低カロリー、低コレステロール。
エビのオレンジ色は「アスタキサンチン」という強力な抗酸化力作用を持つ成分。

奄美の強い紫外線によるお肌の老化を防いでくれることを期待して、パクつきました。

HOTEL THE SCENE
鹿児島県 大島郡瀬戸内町蘇刈970

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ     

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