キムチの乳酸菌で腸内環境を整える
キムチに含まれる植物性乳酸菌
韓国では牡蠣の旬である冬になると、茹で豚といただく牡蠣ポッサムが季節の始まりを告げる。
路地裏にある”牡蠣ポッサム通り”はいかにも美味しい匂いが充満して大賑わいとなる。
韓国行きは叶わないので、赤坂のコリアンタウンで生牡蠣の代わりに、牡蠣入りのキムチを茹で豚に添えたものを楽しむことにした。
冬は酒量も増えがちだけど、牡蠣のグリコーゲン、タウリン、そしてビタミンB12は肝臓の機能を強化してくれるので、お酒を飲む人にとってはありがたい。
Drピエールが牡蠣キムチバージョンで気に入っているのはキムチに含まれる植物性乳酸菌。
植物由来の乳酸菌は高い整腸作用がある
乳酸菌には植物由来のものと動物由来のものがあり、一般的には過酷な環境で育つ植物由来の乳酸菌の方が動物由来の乳酸菌よりも強く、胃酸や胆汁酸に負けずに腸に到達するので高い整腸作用が期待できるといわれています。
日本でも会席料理の最後にご飯とお漬物が供されるのも、フレンチで最後にチーズが供されるのも、最後に腸内環境を整えて食事を終えるという意味があるのかなと思ってます!
ただしスーパーなどで市販されているキムチやお漬け物は発酵している”風”に調味料で仕上げていたりして、乳酸菌が含まれていないこともあるので要注意ですよ。
〔大友“ピエール” 博之〕
日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。
・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
・ 渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ