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母の日に稚鮎を食べてもらいたかった理由は?

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母への感謝と健康を願う気持ちを込めて

何故だかわからないのですが、私にとって母の日は、お誕生日よりも感謝の気持ちを伝えやすい日です。
お誕生日は家族やご先祖様も含めてお祝いするイメージですが、母の日は子供がどこか成長を示すことで感謝する日のように思うからです。

同じくドクターである妹と僕の希望は、母に健康で楽しく長生きしてもらうこと。
彼女と話して、それを料理で表現するなら鮎が最適ではないかという結論に至りました。

前にも書かせていただきましたが、鮎からは分をはじめ、リンカルシウムマグネシウムなどのミネラルが他の食材と比べて非常に多く期待でき、ビタミンDも豊富です。
それにビタミンEの含有量は魚類の中ではトップクラスのため、活性酸素の働きを抑えて細胞の老化を防いでくれるのです。

つまり、健康寿命を短くする骨粗しょう症や認知症を防ぐために必要なものが全て詰まっているといっても過言ではありません。

ピエール流・家庭で楽しむ稚鮎のコンフィ風アレンジ

だだ、稚鮎を家で調理するとなると、少しハードルが高いです。

お料理屋さんでは稚鮎は天ぷらや炭火焼きで提供されることが多いですが、今回はピエール流に米粉をまぶして低温でゆっくりとコンフィのように揚げてみました。

付け合わせはスイートバジルと特製トマトソースです。

栄養素だけではなく、感謝の気持ちが伝われば最高なんだけど、なかなか照れ臭くて、本人にはこの投稿は見せられないかもしれません。

 

〔大友“ピエール” 博之〕

日本のみならずロサンゼルス、フランクフルト、香港、バンコクに拠点を持ち、個別化医療(precision medicine)を実践している。免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、運動療法を取り入れた治療で定評がある。

・ 医師 日本抗加齢医学会専門医 / 欧州抗加齢医学会専門医 / 日本麻酔科学会専門医
・ 西洋薬膳研究家、シェフドクターピエールとしても活躍中
渋谷セントラルクリニック代表
・ 一般財団法人 日本いたみ財団 教育委員
・ 一般社団法人食の拠点推進機構 評価認証委員/食のプロフェッショナル委員

・ 料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有するシェフなどが集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会のオフィシエ
・ ワインにも造詣が深く、フランスの主要産地から名誉ある騎士号を叙任している。
 シャンパーニュ騎士団 シュヴァリエ / ボルドーワイン騎士団 コマンドリー /ブルゴーニュワイン騎士団 シュヴァリエ     

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