水分調節を助ける「黒くわい」 くろくわい

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黒くわいは、一般的に出回っているくわいとは別科で、カヤツリグサ科のオオクログワイ(シナクログワイ)です。皮が黒く果肉は白色、シャキシャキした歯触りが魅力です。中華料理の炒め物や揚げ物などに多く使われているため、「中華クワイ」とも呼ばれています。秋に出回ることが多いのですが、日本では正月に多く食べられています。

栄養素

黒くわいは、でんぷんが多く含まれており、野菜の仲間なのにたんぱく質も多く含まれているのが特徴です。
また、過剰なナトリウムの排せつを促す働きを担うカリウムや、整腸作用、コレステロールの排出に効果がある食物繊維も多く含まれています。
黒くわいは、炭水化物が多い分、野菜にしてはカロリーも高めです。炭水化物をエネルギーに変えるビタミンB1を多く含む食材、たとえば豚肉うなぎナッツ類などを一緒にとるのがおすすめです。

くわいの主な栄養成分(可食部100g個あたり 中1個約16g)

効能・効果

漢方の成分として利用され、以下の効能・効果があります。

血尿・尿痛:くわいは、水分調節をすることで血流をよくする働きがあるため、排尿を促進し、血尿や尿痛の原因物質を取り除く効果が期待できます。
痰・せき:白色の痰や泡状の痰、せきを軽減する働きがあります。
脳卒中やてんかんの予防:血流を良くする働きにより、血管がせまくなったり詰まりやすくなるのを防ぎます。

東洋医学的側面

  • 寒熱:寒(体の熱を冷ます)
  • 昇降・収散・潤燥:潤(体を潤す性質)・降(気を降ろす)
  • 臓腑:肺、腎
  • 五味:甘(補い滋養する作用)
  • 毒性:なし

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

数日で使い切るなら、ポリ袋に入れ、冷蔵庫の野菜室で保存します。さっと水洗いをしたあと、水に浸した状態で冷蔵庫に入れておくと日持ちしやすくなります。その際、水は適度に取り替えましょう。
くわいは、甘味とほろ苦さが特徴で、あまり細かく切らずに含め煮にするのがおすすめです。
また、生のまますりおろして、揚げ物の衣にすると、食感や味が気になる方もおいしくいただけます。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

日本抗加齢医学会専門医、日本麻酔科学会専門医、日本医師会認定産業医、国際抗加齢医学会専門医(WOSAAM)

免疫栄養学に基づいた食事指導、ホルモン補充療法、再生医療、運動療法を取り入れた新しい統合医療をベースにした診療で著名人にもファンが多い。最先端の西洋医学に通じている一方で、「鍼治療の魔術師」と呼ばれるほど鍼治療の名手でで東洋医学にも造詣が深い。

またワインと健康食の愛好家しても名高く、ボルドー、ブルゴーニュ、シャンパーニュのワイン騎士団から名誉ある「シュバリエ」を叙任されているほか、料理芸術や食の楽しみといった価値感を共有する美食家が集う日本ラ・シェーヌ・デ・ロティスール協会の「オフィシエ」でもある。

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