殺菌効果で毒素を中和する「アロエ」 あろえ

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アロエは薬用や食用としても有益な植物です。薬用としてはやけどによいという印象があります。

アロエの旬は夏から秋にかけてです。

栄養素

アロエはビタミンミネラル、そしてアロエ特有の成分を含む栄養価の高い食品です。

ビタミンはビタミンAビタミンCビタミンEをはじめ、ビタミンB12など9種類も含まれており、これは植物では珍しいことです。ビタミンB12は造血のビタミンと呼ばれ、葉酸とともに赤血球のヘモグロビン合成を助けます。

また、アロエに含まれているミネラルの数はマグネシウム、亜鉛マンガンなど20種類にもなります。

そして、アロエ独特の成分としてアロイン、アロエチン、アロエエモジン、アロエウルシンなどがあります。アロインはアロエの葉の表皮部分に多く含まれている成分で、胃腸を活性化し便秘改善に効果があります。アロエエモジンにもや腸の活性化作用があり、さらに解毒作用もあります。アロエチンには優れた殺菌効果と解毒作用があり細菌の出す毒素を中和する働きがあります。また、シミやソバカスの原因となるメラニン色素を防ぐ働きもあるので美肌効果もあります。アロエウルシンは細胞の再形成を促進し傷を修復する作用があります。

アロエの主な栄養成分(可食部100gあたり)

葉酸・・・4mcg
食物繊維・・・0.4g
カリウム・・・43mg
カルシウム・・・56mg
マグネシウム・・・4mg

効能・効果

便秘予防:アロインが腸の活動を活性化して胃を健康に保ちます。

火傷治療:アロエエモジンが火傷の痛みを抑え、サリチル酸が皮膚の再生を促します。

血液サラサラ効果:アロインが血管を拡張し血中コレステロールをコントロールします。

二日酔い予防:アルコール肝臓で分解されたときに生成されるアセトアルデヒドの分解を促進します。

東洋医学的側面

・寒熱:寒(体の熱を冷ます)
・昇降・収散・潤燥:
・臓腑:肝・心・胃・大腸
・五味:苦(気を降ろす、固める作用)
・毒性:なし

解毒作用
便通改善
体の余分な熱を冷ます

 栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

アロエは切った部分から酸化しやすいため、空気に触れないようにラップで巻いて袋などに入れてから冷蔵庫の野菜室で保管します。

アロエの効能を十分に得るには生で摂取するのがおすすめです。生のアロエを擦りおろしてエキスを抽出すればアロエジュースができます。また、アルコールの効果によりアロエの栄養成分が体内で吸収されやすくなるためアロエ酒にするのもおすすめです。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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