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古くから薬として用いられた栄養の宝庫「あずき(小豆)」 あずき

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小豆は古くから中国で薬として用いられてきました。

小豆の旬は10~2月です。
北海道での生産量が多いです。低温に弱く、霜害を受けやすいため、霜の降りなくなった時期に播種します。
国産では「大納言」が有名で、粒が大きく、甘納豆や粒あんに加工されています。

栄養素

小豆の主成分は、タンパク質と炭水化物です。また、食物繊維も豊富に含まれています。

カリウム、鉄、亜鉛、カルシウムなどのミネラルのほか、ビタミンB1、B2などのビタミン類も豊富に含んでいます。

また、抗酸化作用を持つポリフェノールや、サポニンを豊富に含んでいます。特に、ポリフェノールの含有量が非常に高く、100gあたりのポリフェノールの量は、赤ワインの300mgに比べて460mgとなっています。

小豆(乾燥)の主な栄養成分(可食部100gあたり、1カップ150g)

たんぱく質・・・20.3g
カリウム・・・1500mg
・・・5.4mg
亜鉛・・・2.3mg
カルシウム・・・75㎎
ビタミンB1・・・0.45mg
ビタンB2・・・0.16mg
食物繊維・・・17.8g

効能・効果

便秘の解消:小豆に含まれる食物繊維が、腸内環境を整え、便秘を解消してくれます。さらに、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維がバランスよく含まれているため、便秘の解消には特に効果があります。

生活習慣病の予防:食物繊維が小腸での糖や脂質の吸収を抑制し、血糖値の上昇を抑え、血中脂質を低下させる効果があります。さらにカリウムを豊富に含んでおり、余分なナトリウムを排出するため、高血圧予防にも有効です。

疲労回復:代謝を高めて疲労回復効果があるビタミンB1、B2を含んでいるため、疲労物質である乳酸を消費し、効率よくエネルギーを生産できます。

老化防止:抗酸化作用のあるポリフェノールやサポニンが、老化の原因となる活性酸素を除去してくれます。

成長を助ける:DNAやタンパク質の合成に関与する亜鉛は、成長に必須のミネラルです。

東洋医学的側面

・寒熱:平(体を温めも冷やしもしない)
・昇降・収散・潤燥:降(気を降ろす)
・臓腑:心・小腸
・五味:甘(補い滋養する作用)・酸(免疫力を高める作用)
・毒性:なし

利尿作用があり水毒を改善します
血液の流れを良くします
解毒作用があります

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

乾燥した小豆を吸水させて下茹でした際の重量変化率は230%です。
ビタミンB1、B2などの水溶性ビタミンやミネラルは水に溶け出てしまうため、煮汁ごと調理することで、効率よく栄養素を摂取できます。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

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