1年中見かけるニンジン、旬はいつ?

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ニンジンは毎日食卓で目にする身近な野菜です。そしてβ-カロテンの含有量が豊富な野菜のひとつとしてよく知られています。

現在ではいろいろな種類のニンジンがあり1年中流通していますが、季節によって風味や食感に違いがあります。ニンジンの原産は中東のアフガニスタンといわれていますが、大きく分けるとヨーロッパから伝わった西洋種と、中国などアジアから伝わった東洋種とに分類されます。

【西洋種】
日本で1年中出回っているものの多くは西洋種の「5寸人参」といわれています。日本では明治以降に西洋から伝わった野菜です。栄養価も高く、軟らかくてみずみずしい印象があります。

【東洋種】
「金時ニンジン」が代表的な東洋種です。 「京人参」とも呼ばれ、江戸時代から栽培が始まりました。西洋種に比べて赤みが強いのが特徴ですが、最近では紫や白、黄色などさまざまな品種ができました。甘味が強く、また身が硬いために調理の際煮崩れが少なく和食の料理に重宝されています。

 

では、これらのニンジンの旬はいつの時期でしょう。1年を通じて店頭に並んでいるように思われるニンジンですがそれぞれ旬の時期があります。

西洋ニンジンは1年中手に入りますが、旬は10月~12月の頃です。秋から冬にかけてのこの時期は、春や夏のニンジンより香りや甘味が強くなり、また収穫量もこの頃が一番多くなります。

東洋種の旬の時期は五寸ニンジンより遅く、12月~2月頃に最も美味しくなるとされています。特に12月に入りお正月の準備の季節に収穫されることが多く、おせち料理の定番となっています。

日本では江戸時代までは東洋種のニンジンが主流でしたが、今は西洋種のニンジンがいつでも手に入るようになりました。

さて、新鮮なニンジンには葉付きのものがあります。ニンジンの葉には、ビタミンミネラルが豊富に含まれており、大変栄養価も高い部分です。β‐カロテン、ビタミンEビタミンK葉酸、またビタミンCカリウムなどニンジンの根の部分より豊富に含まれている貴重な栄養素もあります。葉付きのニンジンが手に入る機会があれば、ぜひ食べてみて頂きたいと思います。ニンジンの葉は固い場合も多いため、調理法としては、根の部分と一緒にかき揚げにしたり細かく刻んで炒め物、また、細かく刻んで乾燥させて使うのもお勧めです。

ニンジンの皮にも栄養成分が豊富にありますので、安全に栽培されたニンジンはキレイに洗って皮ごと試していただきたいです。

ニンジンの栄養素をさらに詳しく知りたい方はイシペディアの「ニンジンの栄養素」をご覧ください。

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