日焼けによるメラニン抑制に「ウド」 うど

  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

独特の香りとシャキッとした食感が特徴のウドには、山ウドと軟白ウドがあります。
山ウドは日当たりの良い傾斜地などに自生する天然のウドで、軟白ウドは日の当たらない地下などで栽培されるものです。

栽培物のウドは3月から5月、天然物は春から初夏にかけて旬を迎えます。

栄養素

ウドにはビタミン、カリウム、葉酸、食物繊維など一般的な野菜と同様の栄養素が含まれていますが、成分の大半は水分で、栄養価が高いわけではありません。特に注目されるのは、アスパラギン酸、ジテルペンアルデヒド、クロロゲン酸、リモネンといった貴重な成分です。

軟白ウドの主な栄養成分(可食部100g本あたり)

カリウム・・・220mg
葉酸・・・19ug
食物繊維・・・1.4g
マグネシウム・・・9mg
・・・0.2mg

効能・効果

  • ガン予防:クロロゲン酸の抗酸化作用によりガンの発生を防ぎます。

  • 免疫強化:アスパラギン酸が有害物質の排出を促し、抵抗力を高めます。

  • 疲労回復:ジテルペンアルデヒドが血液循環を改善し、疲労回復に効果的です。

  • 高血圧予防:カリウムが余分な塩分を排出し、むくみや高血圧を予防します。

東洋医学的側面

・寒熱:温(穏やかに体を温める)
・昇降・収散・潤燥:昇(気や熱を上昇させる)・散(気を体の外へ出す作用)・燥(体に溜まった余分な水分を排泄する)
・臓腑:腎・膀胱
・五味:辛(発散、気を巡らせる作用)
・毒性:なし

栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法

ウドは日光を避け、湿らせた新聞紙などで包んで冷暗所で保存します。下茹でして小分けに切り冷凍すれば長期保存も可能です。

ウドはアクが強いため、一般的に酢水でアク抜きしますが、長時間つけるとクロロゲン酸が失われるため注意が必要です。天ぷらならアク抜き不要で、先の部分まで無駄なく使えます。

 

【監修】 大友博之 渋谷セントラルクリニック エグゼクティブ ディレクター

関連するカテゴリ

おすすめ記事

関連する記事はこちら