豊富な水溶性が生活習慣病にもおすすめ「こんにゃく」 こんにゃく
原料となるこんにゃくいもは、「いも」として利用されることはほとんどなく、全て食用こんにゃくとして加工されています。
こんにゃくいもの主産地は、群馬を中心とした北関東および東北南部です。一年中出回るこんにゃくですが、実は冬が旬の食べ物です。 中でもこんにゃくいもの生芋を使ったこんにゃくは、冬期限定の季節商品です。
DR大友は昔ながらの手作りで作られたこんにゃくのキンピラが好きです。
栄養素
こんにゃくの成分の96~97%は水分です。
有機質の栄養素の中では炭水化物が主成分ですが、大部分が水溶性食物繊維のグルコマンナン(コンニャクマンナンともよばれる)です。100gあたり7kcalという低カロリーであり、ほとんどが水分なので、満腹感を得られ、ダイエット食品にも多く活用されています。
生芋こんにゃくの栄養成分(可食部100g枚当たり 1枚約300g)
・ エネルギー・・・7kcal
・ 炭水化物・・・3.3g
・ 食物繊維・・・3.0g
効能・効果
生活習慣病予防:グルコマンナンは、腸内でゼリー状の物質に変化し、コレステロールや糖分などを取り込み、体外に排出させる役割があるため、糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病予防の効果が得られます。
便通改善:グルコマンナンは、体内に入ると、著しく膨潤し容積を増し、大腸に残った糞便などの不溶物質を取り除く働きがあるため、便秘に効果があります。
利尿作用:漢方では生のこんにゃくいもの粉末を服用することで、利尿作用に効果があるとされています。加工による成分の変化がないまま口にすることで、この作用が働くようです。
東洋医学的側面
・ 寒熱:平(体を温めも冷やしもしない)
・ 昇降・収散・潤燥:降(気を降ろす)
・ 臓腑:脾・肺・大腸
・ 五味:渋・淡
・ 毒性:なし、(生)小毒
栄養素を上手に摂るための保存方法と調理方法
市販品のこんにゃくの袋に入っている水は石灰水で、この水と一緒に保存しておくと細菌の混入を防ぐことができます。使う際には、沸騰した湯でアクを抜く下処理が必要ですが、最近はアク抜き不要の商品も販売しています。こんにゃくは、それ自体に味がなく他の食材の味を邪魔しないため、食材を多く使ったおでんや炊き合わせなどの煮込み料理が最適です。